2012年研究カタログ
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■ 研究担当:松本則夫/高橋誠 ■ 活断層・地震研究センター 地震地下水研究チ-ム■ 連携担当:内田利弘 東海・東南海・南海地震の予測研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●地下水・地殻変動・地震を総合的に観測して地震予測を行う ●過去の巨大地震前の地下水変化の解析に基づく観測システム ●深部ゆっくりすべりのモニタリングにより東海・東南海・南海地震の予測精度が向上 東海~四国沖にある駿河~南海トラフでは、100-200年の間隔で、M(マグニチュード)8クラスの巨大地震が繰り返し発生しました。これらの地震を、発生領域によって、東から東海地震・東南海地震・南海地震と呼びます。最近では、1944年東南海地震(M7.9)と1946年南海地震(M8.0)が発生し、すでに60年以上が経過していることから、今後30年間の地震発生確率は60%以上と推定されています。次の地震の予測を目指して,地下水に加えて地殻変動や地震の観測も行なう観測網を整備しています。 東海・東南海・南海地震の前に発生すると考えられている前兆すべりを検出するために新しい観測施設を設置しました(図1)。さらに最近、これらの地震の震源域の深部延長(深さ30~40 km)で、前兆すべりに酷似した深部ゆっくりすべりが深部低周波微動とともに年に数回程度発生していることがわかってきました(図2)。巨大地震前には、深部すべりが巨大地震発生域へ移動するか、深部すべりの発生頻度や大きさの変化が現れる可能性があります。本観測網では、この深部すべりによる地殻変動・地下水位変化を検出することに成功し、モニターを続けています。● 深部ゆっくりすべり検出・すべりの断層モデル決定のための歪・地下水位データなどの解析技術● 歪・地下水位などの地球物理学的データの連続観測・解析技術● 地下水位・歪データなどから気圧・降雨などの影響を取り除く時系列解析技術図1 産総研による南海・東南海地震予測のための地下水等総合観測網図2 南海トラフのプレート境界における巨大地震発生域および深部すべりの発生領域の模式図● 研究拠点つくば中央432地質分野第7会場G-14G-14

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