2012年研究カタログ
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■ 研究担当:宍倉正展 ■ 活断層・地震研究センター 海溝型地震履歴研究チーム■ 連携担当:宍倉正展 過去の巨大津波研究のポイント研究のねらい研究内容 ●地層に記録された過去の津波の痕跡から発生時期と浸水規模を復元 ●くり返し重なった地層からは津波の再来間隔を解明 ●将来の巨大津波のリスク評価が可能 将来の地震、津波の規模や切迫性を評価するには、過去にどれくらいの規模の地震・津波が、どれくらいの頻度で起きてきたかを正確に把握する必要があります。産総研では、日本列島沿岸のみならず、世界各地の巨大津波の発生域において、地層などに刻まれた過去の地震や津波の痕跡を調査しています。こうした調査によって得られたデータから過去の巨大津波の浸水範囲、再来間隔を解明し、巨大津波を起こす地震の震源を突き止め、少しでも「想定外」を減らせるよう、より正確な地震の長期予測を目指しています。 津波は陸地に遡上する際、海岸の土砂などを削り取り、内陸までそれを運びます。運ばれたものは、津波が引いた後に堆積物として陸地に残されます。こうして残されたものを「津つなみたいせきぶつ波堆積物」と呼びます。東北地方太平洋沖地震でも沿岸各地で広く観察されました。 津波堆積物は過去の地震や津波を読み取る道具として有効です。掘削調査で地層を観察すると、過去の津波堆積物がくり返し重なっており、各種分析で年代を測ることで、発生時期と頻度がわかります。津波堆積物の形成プロセスと仙台平野で観察された2011年東北地方太平洋沖地震による津波堆積物各地で観察される過去の巨大津波の痕跡● 研究拠点つくば中央427地質分野第7会場G-09G-09

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