2012年研究カタログ
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■ 研究担当:寺内信哉 ■ 計測標準研究部門 ナノ材料計測科 表面・ナノ分析研究室■ 連携担当:石川純 EPMA用標準物質の開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●代表的鉄鋼材料である鉄基合金の信頼性確保に不可欠な標準物質を開発 ●EPMA(電子プローブマイクロアナライザー)による高精度な定量分析を実現 ●さまざまな組成の鉄基合金に対応 鉄基合金に含まれる金属・炭素成分の濃度や分布は鉄鋼材料の特性に大きな影響を与えるため、成分評価が不可欠とされています。一方、EPMAは、複雑な試料前処理なしで微細組織と対応させた領域の元素分析が比較的容易に行えるため、多用の無機材料の研究開発や製品管理に多く利用されています。このEPMAにより高精度な定量分析を行うためには標準物質が不可欠です。このため濃度偏析を抑制した均質な鉄基合金標準物質の開発を目的として研究を行いました。 これまでにそれぞれ5水準の合金元素濃度を有する鉄ークロム合金(NMIJ CRM1001ーa~1005ーa)、鉄ーニッケル合金(NMIJ CRM1006ーa~1010ーa)、炭素鋼(NMIJ CRM1011ーb~1015-b)、および、ステンレス鋼に代表される実用化されている合金組成に近いステンレス鋼(NMIJ CRM1017ーa)、Ni(36 %)ーFe合金(NMIJ CRM1018ーa)、Ni(42 %)ーFe合金(NMIJ CRM1019ーa)、高ニッケル合金(NMIJ CRM1020ーa)を開発しました。認証値は滴定法による定量(炭素鋼の炭素のみ重量分析法による定量)およびEPMAを用いた均質性評価により、決定しました。●EPMAによる鉄基合金の定量分析技術● EPMAによる高精度な定量測定を行うために不可欠な研磨等の前処理方法に関する技術EPMA用標準物質4種の認証値Ni(42 %)-Fe合金、高ニッケル合金標準物質CRM No.1017ーa1018ーa1019ーa1020ーa物質名認証値質量分率(%)ステンレス鋼Ni(36 %)ーFe合金Ni(42 %)ーFe合金高ニッケル合金Cr: 25.029 Ni: 20.081Fe: 54.833 ± 0.066± 0.075± 0.144 Cr: 29.846 Ni: 60.054Fe: 10.030 ± 0.088± 0.133± 0.036 Ni: 36.105 Fe: 63.860± 0.085± 0.112 Ni: 42.074 Fe: 57.888± 0.091± 0.151 ● 研究拠点つくば中央415計測・計量標準分野第5会場S-60S-60

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