2012年研究カタログ
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■ 研究担当:海野泰裕 ■ 計測標準研究部門 量子放射科 放射能中性子標準研究室■ 連携担当:石川純 食品の放射能測定の信頼性研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●福島原発事故以後、放射能測定ニーズの急激な拡大、特に 食品 ●食品の放射能測定の技術要素=試料の前処理、測定器の維持管理、測定データの解析 ●その技能の妥当性を確認するための有効な手段=『認証標準物質』の活用 産総研では、従来から放射能測定器校正用の標準をJCSS制度に基づき維持・管理してきました。福島原発事故以後の急激な状況の変化に対応して、認証標準物質を新たに開発し、頒布を開始しました。この標準物質は、放射能測定者自らが放射能測定に関わる一連の技能の妥当性を確認するために用いられます。これにより、多様な測定器の種類・仕様に依らずに放射能測定の信頼性が担保され、品質管理の向上が期待されます。本研究では、特に需要が高い 玄米 認証標準物質の開発(試料調製と管理、認証値・不確かさの決定)に必要な技術を共同開発しました。 玄米標準物質開発の主な内容は、原材料の調製と認証値の決定です。前者については、(独)農研機構・食品総合研究所と共同実施しました。原材料は粒の損傷を抑えながら均一に混合され、測定条件を一定に保つためにU8容器に一様に詰められました。後者は、(公社)日本アイソトープ協会および(財)日本分析センターと共同実施しました。今回の玄米標準物質中の放射性セシウムの放射能濃度は、85 Bq kg-1 程度(厚生労働省:一般食品への新基準値は 100 Bq kg-1)です。したがって、この標準物質は特に 新基準値合否判定の妥当性の確認 に有効であると言えます。●放射能濃度に関する計測技術●放射能認証標準物質の作製に関する技術●試料の前処理および取扱に関する技術●放射能測定器の校正技術●測定データの解析手法に関する技術(独)農研機構・食品総合研究所(独)産総研(財)日本分析センター(公社)日本アイソトープ協会原材料調製・管理認証値決定玄米標準物質開発における共同研究体制と役割作製された玄米標準物質● 研究拠点つくば中央378計測・計量標準分野第1会場S-23S-23

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