2012年研究カタログ
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■ 研究担当:中野享/田村收 ■ 計測標準研究部門 温度湿度科 低温標準研究室■ 連携担当:石川純 低温度標準とその校正技術研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●14 Kまでの国際温度目盛の実現技術、および、温度標準の供給技術の開発 ●ー196 ℃までJCSSの温度計校正範囲を拡張 ●温度計の低温度性能評価 現在の温度標準は1990年国際温度目盛(ITSー90)です。低温度領域のITSー90は、定義定点やヘリウムの蒸気圧目盛を実現し、それらの間の温度を白金抵抗温度計やヘリウムの気体温度計により補間することで実現されます。産業界での温度計測による製品の品質・安全管理の保証のために、ITSー90に基づき実現された温度目盛へのトレーサビリティの確保が求められています。産総研では、この産業ニーズに対応するため、低温度の温度標準を高精度に実現するシステムおよび温度計の校正システムを開発しています。 産総研では、低温度でのITSー90を世界のトップレベル(不確かさ0.1 mK以下)で実現できる定義定点セルを開発しています。また、液体ヘリウムなどの低温寒剤を使用しない、機械式冷凍機を用いた低温度定義定点実現システムを世界に先駆けて開発し、ITSー90の補間温度計である白金抵抗温度計に対し下限温度14 Kまでの標準供給体制を完備しています。 さらに、産業ニーズに対応して、計量法校正事業者登録制度(JCSS)における温度計の校正範囲をー196 ℃まで拡張する技術を開発しています。●標準用カプセル型白金抵抗温度計の校正●低温度領域の温度計校正の技術相談● 冷凍機を用いた低温度温度計校正システムの開発と性能評価●温度計の低温度試験・性能評価1990年国際温度目盛(ITS-90)の概略図温度計高精度比較校正システム 補間温度計定義定点と蒸気圧目盛水の三重点(273.16 K(0.01℃ ))水銀の三重点(234.3156 K)アルゴンの三重点(83.8058 K)酸素の三重点(54.3584 K)ネオンの三重点(24.5561 K)平衡水素の三重点(13.8033 K)3He or 4He気体温度計白金抵抗温度計100 K10 K1 K4He蒸気圧目盛3He蒸気圧目盛0.65 K(ー272.5 ℃)● 研究拠点つくば中央365計測・計量標準分野第1会場S-10S-10

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