2012年研究カタログ
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■ 研究担当:安田正美/赤松大輔/保坂一元/稲場肇/大久保章/田邊健彦/大苗敦/洪鋒雷 ■ 計測標準研究部門 時間周波数科 波長標準研究室■ 連携担当:石川純 光格子時計の開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●世界初、171Yb(イッテルビウム)光格子時計の開発に成功 ●国際貢献、測定結果がメートル条約関連会議で採択 ●“秒の再定義”に向けた極限への挑戦:Yb/Srデュアル光格子時計創発へ 光格子時計は、「秒」の高精度化に貢献できる次世代の原子時計として期待され、世界各国の標準研究機関において開発が行われています。現在、研究が先行しているのは87Sr(ストロンチウム)光格子時計ですが、波長標準研究室では、さらなる高性能化を目指して、171Yb(イッテルビウム)光格子時計を独自に研究・開発しています。来るべき「秒の再定義」に向けて、①原子の極限操作技術、②レーザーの極限操作技術(線幅1 Hz)、③光周波数コム技術革新、の3つを軸に世界の頂点を目指します。 原子中の電子の振動を振り子として利用する原子時計の内、光周波数領域の振動を利用するものが、光時計です。光格子時計とは、光時計の一種であり、光格子という容器に原子を閉じ込め、長時間多数の原子を観測できる新しい手法を採用しています。その結果、従来の単一原子(イオン)を利用する光時計と比べて、信号が格段に大きくなり、性能も大幅に向上しました。産総研では、世界に先駆けて独自開発に成功したYb光格子時計の高度化を図りつつ、Yb/Srデュアル光格子時計の創発も進めて、秒の再定義に向けた研究を推進しています。 光格子時計の要素技術の一部分である光周波数コムについて、波長標準研究室では例えば以下のような連携可能な技術・知財を保有しています。(他多数)特開2008-311629「超短光パルスの増幅方法及び超短光パルス増幅装置、並びに広帯域コム発生装置」謝辞:本研究の一部は、最先端研究開発支援プログラムの助成を受けたものです。光格子ポテンシャルにトラップされた原子のイメージYb光格子時計の心臓部:超高真空槽PositionTrapping Potential● 研究拠点つくば中央356計測・計量標準分野第1会場S-01S-01

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