2012年研究カタログ
335/543

■ 研究担当:花田幸太郎 ■ 先進製造プロセス研究部門 難加工材成形研究グル-プ■ 連携担当:市川直樹 低侵襲性マグネシウムステントの開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●体内で吸収される患者に負担の少ない(低侵襲性)マグネシウムステントを開発 ●生体マグネシウム材料の設計から加工、生体評価まで一貫した研究開発 ●組織制御された長尺薄肉マグネシウムステント管の製造が可能に 狭心症や心筋梗塞等の治療では、狭窄あるいは梗塞した血管の血流を確保するために、ステントと呼ばれる網目状金属製チューブを血管の所定部位で拡張・留置しています。ステンレス等の従来ステントを用いた治療では、血管疾患部位に留置したステントが原因で再狭窄を生じるリスクが非常に高くなりますが、マグネシウムステントは、治癒後に体内で吸収されるため再狭窄のリスクも減り、患者への負担が少なくなること(低侵襲性)が期待されます。本研究では、ステント素材となる生体マグネシウム材料の探索とその材料をステントへ加工する技術を開発しています。 純マグネシウムと所定の元素を溶解・鋳造後、押出し加工を行い、丸棒状の生体マグネシウム材料を開発しています。機械的試験および擬似体液中における浸漬試験の結果を材料設計に反映させながら、ステント素材として最適な材料組成を探索しています。この押出し丸棒にさらに押出し加工と引抜き加工を施すことで、外径1.5mm、肉厚約0.15mm、長さ200mm以上のマグネシウム薄肉細管が得られ、レーザー加工等によりステントに加工することができます(写真)。また、加工熱処理方法を工夫することによりマグネシウム特有の集合組織の制御も可能です。●生体マグネシウム材料の創製技術●マグネシウム材料の塑性加工技術 (押出し加工、引抜き加工(特許出願中)、鍛造加工)●板材および管材の結晶配向制御技術●管材の精密研磨加工技術●擬似体液を用いた生体腐食性評価●マグネシウムインプラント応用● 特許公開情報2010-236014 (2010/10/21) 「加工熱処理方法及びマグネシウム合金板」他写真 加工サンプル● 研究拠点つくば東333ナノテクノロジー・材料・製造分野東会場N-76N-76

元のページ 

page 335

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です