2012年研究カタログ
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■ 研究担当:遠藤明/川合章子 ■ 環境化学技術研究部門 化学システムグル-プ■ 連携担当:北本大 ほう素吸着・回収・再利用システムの開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●排水規制の対象になっているほう素を効率良く除去 ●吸着塔を用いて、ほう素の回収から再利用までをコンパクトに ●従来剤を参考に、立体構造を制御した新たな吸着剤を合成 ほう素とその化合物は、医薬品から工業製品に到るまで幅広く利用されていますが、近年の使用量増加に伴って、排出されるほう素の人体への影響が懸念されています。現在、ほう素の排出基準は、海域230mg/L、海域以外10mg/Lと設定されていますが、多くの業種でこれらの基準値が順守できない状況にあり、安価で効率的なほう素の除去・回収方法の開発が急務となっています。効率的で且つ安価な吸着剤を開発することで、新たな設備投資をすることなく排出基準をクリアすることができると考えています。 我々は、ほう素の吸着メカニズムに着目し、“ほう素の吸着に寄与している水酸基(吸着サイト)が、どの程度利用されているか”と言う考え方を導入し、吸着サイトを増やすことと吸着サイト利用率を上げることの2点を念頭において吸着剤の合成を行いました。実際には、吸着剤の母剤であるポリアリルアミンの架橋度を変化させ、また吸着サイトを数多く持つグルコースの導入温度を変えて種々の吸着剤を合成しました。我々の合成した吸着剤を市販の吸着剤と比較したところ、2倍以上の吸着量を得ることができました。●ほう素吸着量の評価謝辞: 本研究の一部は、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)「省水型・環境調和型水循環プロジェクト」の一環として行ったものです。合成した吸着剤新規吸着剤のほう素吸着等温線と従来剤との比較● 研究拠点つくば中央31環境・エネルギー分野第5会場E-16E-16

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