2012年研究カタログ
323/543

■ 研究担当:鵜沢浩隆/知久和寛/近藤里志/田中大輝/永井秀典 ■ ナノシステム研究部門 スマートセンシンググループ/ 健康工学研究部門 ストレスシグナル研究グループ■ 連携担当:太田敏隆 可搬型生物剤・化学剤検知用バイオセンサの開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●我が国の安全・安心な社会を実現するための科学技術 ●救急隊員、警察等の初動隊員が使用する小型・軽量なバイオセンサ ●保存安定性の優れた糖鎖を用いた世界初の検知技術 さまざまな生物剤・化学剤のうち、本研究では、生物毒素を対象とし、毒素が生体の糖鎖に結合する事実を応用したバイオセンサの開発を、大阪大学大学院工学研究科、警察庁科学警察研究所等と共同で行っています。救急隊員、警察等のファースト・レスポンダーが現場で使用する小型・軽量なバイオセンサの開発を目指しています。本技術は、細胞表層の糖鎖に結合する毒素の他、病原性ウィルス、細菌にも応用可能で、食中毒の判定や病気の診断などへの応用にも期待されます。 本システムでは、小型・軽量化が可能で高感度測定が期待される局在表面プラズモン共鳴(LSPR)を原理に用いたデバイスを選択しました。本研究では、私たちが開発した糖鎖をLSPRチップに固定化し、生物毒素の検知感度や分析時間、非特異的吸着(擬陽性)について検討しました。その結果、市販されている据置型のBiacore SPRに匹敵する高い感度で、リシンを検知できました。牛血清アルブミンやレクチンなどの干渉タンパク質は検出しませんでした。本技術は、特定の毒素に対して検知感度や特異性が高く、信頼性の高い技術であることが実証されました。●開発した標準物質によるバイオセンサ装置の性能評価●チップ開発技術● 特許第4844920号 (2011/10/21)「糖脂質含有化合物、それを固定化したバイオセンサー」謝辞: 本研究の一部は、文部科学省科学技術戦略推進費による「安全・安心な社会のための犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラム」の一環として行われたものです。図1 細胞表層糖鎖と毒素検知チップ図2 合成糖鎖とLSPRチップ● 研究拠点つくば中央 関西センター321ナノテクノロジー・材料・製造分野第6会場N-64N-64

元のページ 

page 323

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です