2012年研究カタログ
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■ 研究担当:冨田衷子/多井豊 ■ サステナブルマテリアル研究部門 物質変換材料研究グループ■ 連携担当:粂正市 低温CO酸化活性を有する白金触媒の創製研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●水を利用した処理によって白金と助触媒成分との有効な界面を形成 ●低温における白金触媒の一酸化炭素酸化活性を二けた向上 ●白金需要の大半を占める触媒用途での使用量削減に期待 触媒によるCO低温酸化は、固体高分子形燃料電池の燃料となる改質水素、室内環境、および排ガス中等からのCO除去において需要がありますが、十分な触媒性能を得るためには多量の白金が必要です。このため、白金触媒の性能を向上させて使用量を減らすことが求められています。本研究では、白金触媒に、助触媒として鉄を使用し、調製時に水を作用させて(水賦活処理)反応に有効な白金と助触媒との界面形成を試み、低温でも極めて高いCO酸化活性を有する触媒が得られました。本技術とその普及により、触媒用途の白金の使用量削減への貢献が期待されます。 これまで、触媒の調製段階で残存する水分は、白金の移動を促進し互いに凝集させることがあるため、触媒調製にとっては邪魔ものであると考えられていました。今回、逆にこの現象を白金と助触媒である酸化鉄からなる触媒の調製に利用しました。開発した触媒では、サイズのよく揃った直径1.5 nm程度の白金ナノ粒子が、担体上に分散していました。市販触媒と比較して貴金属量が少ないにもかかわらず、-40℃から200℃の広い温度範囲でも、100%に近いCO転化率を示しました。●環境浄化触媒・酸化触媒● 特許出願情報 特開2012-55826 (2012/03/22)「低温酸化触媒とその製造方法およびその触媒を用いた酸化方法」開発した触媒のHAADF-STEM像と光学写真(右上)各種触媒のCO酸化活性:反応ガス=(1%CO + 0.5%O2)/N2● 研究拠点中部センター309ナノテクノロジー・材料・製造分野第6会場N-52N-52

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