2012年研究カタログ
304/543

■ 研究担当:黄新ショウ/鈴木一孝/湯浅元仁/千野靖正 ■ サステナブルマテリアル研究部門 金属系構造材料設計研究グル-プ■ 連携担当:粂正市 優れた室温成形性を示すマグネシウム合金板材の開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●アルミ合金並みの室温張出し成形性を示すマグネシウム合金板材を開発 ●合金設計により室温成形性と材料強度を同時に改善 ●資源供給不安の少ない元素を利用した合金設計により材料特性を改善 マグネシウム合金は優れた比強度・比剛性を示し、金属特有の易リサイクル性を有し、資源も豊富に存在することから、次世代輸送機器の構造材料としての利用が注目されています。しかし、その室温成形性がアルミニウムや鉄鋼材料と比較して著しく劣ることが問題となっています。マグネシウム合金の室温成形性を改善するためには、プレス成形に際して、底面すべりが板厚方向に寄与しやすい集合組織を作り込むことが重要です。当グループでは、上記集合組織を作り込むための手法を合金設計・プロセス設計の両面から開発しています。 当グループでは、0.1~0.3質量%の特定元素(カルシウム等)を添加したMg-Zn合金を圧延・焼鈍すると、底面すべりが板厚方向に寄与しやすい集合組織が発現することを発見しました。開発した合金は3000系もしくは5000系アルミニウム合金並みの室温張り出し成形性(エリクセン値:8.0以上)を示します。(図1)一方、汎用マグネシウム合金と比較して強度が弱いという欠点がありました。そこで、資源埋蔵量が比較的豊富な元素を利用して、室温成形性を劣化させずに強度を改善するための合金設計に取り組んでいます。(図2)●マグネシウム合金の室温プレス成形技術の開発●軽量金属材料全般の組織・集合組織制御法の開発●軽量金属材料の組織・集合組織形成メカニズムの調査●特許出願情報 2008-292848(2008/11/14)「易成形性マグネシウム合金板材およびその作製方法」2010-273990(2010/12/08)「常温成形性と強度を改善したマグネシウム合金板材」図1 各種圧延材の室温張出し成形性及びマグネシウム合金の底面集合組織図2 各種金属材料の室温エリクセン値と比強度(引張り強度/比重)の関係● 研究拠点中部センター302ナノテクノロジー・材料・製造分野第6会場N-45N-45

元のページ 

page 304

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です