2012年研究カタログ
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■ 研究担当:杉山豊彦/前田雅喜 ■ サステナブルマテリアル研究部門 セラミックス応用部材研究グループ/ 環境セラミックス研究グループ■ 連携担当:粂正市 環境調和型外壁・内壁材料の開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●省エネルギーを進めつつ快適住環境を実現させるための材料研究 ●住宅建材用の保水性セラミックス部材の開発 ●新規調湿材料(HASClay)による高性能建材の開発と実証研究 産総研が開発した新規調湿材料(HASClay)は、室内環境における適正な湿度域(40~70%RH)において優れた吸放湿能力を有しています。このHASClayを内装建材に応用できれば、既存のものよりも高性能な調湿建材を開発することが可能となります。 外壁等に用いることを想定して開発している保水性セラミックスは、蓄えた水を蒸発させることにより、打ち水効果により周辺を冷却するもので、電気を使わずに住環境を快適にすることを目指しています。 左官仕上げ材料としての実用化の可能性について検討するため、固化体の作成と評価を行いました。相対湿度45%から70%の範囲において、HASClayを50%配合した石膏固化体は珪藻土を50%配合した石膏固化体と比較し、4倍以上の吸放湿量を示しました。 住宅建材用のための低コスト化を図りつつ、吸水率、保水力、強度、耐久性に優れた材料開発を続けています。不焼成で固化させるセラミックスにより低コストを実現し、経年劣化、耐凍害性の向上を検討中です。実証試験では表面温度の15~20℃低下が認められました。● 特許4576616 「中湿度領域において優れた水蒸気吸放湿特性を有する非晶質アルミニウムケイ酸塩」● 特許4113943 「非晶質アルミニウムケイ酸塩の製造方法、及びその方法により得られた非晶質アルミニウムケイ酸塩、並びにそれを用いた吸着剤」●保水性建材などの評価解析謝辞: 保水セラミックス研究の一部は、(株)神清、常滑窯業技術センターとの共同研究として行われました。Diatomite 50wt%HASClay 50wt%01020304050607080Amount of moisture adsorption (g/m )2 図 珪藻土配合石膏固化体とHASClay配合石膏固化体の吸放湿量図 保水性セラミックスの実証試験● 研究拠点中部センター301ナノテクノロジー・材料・製造分野第6会場N-44N-44

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