2012年研究カタログ
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■ 研究担当:斎藤尚文/渡津章 ■ サステナブルマテリアル研究部門 金属系構造材料設計研究グループ■ 連携担当:粂正市 マグネシウム合金連続鋳造材の 鍛造技術の開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●マグネシウム(Mg)合金の結晶粒微細化を積極的に利用した新規鍛造技術を提案 ●低コストのMg連続鋳造材からの直接鍛造に成功 ●Mg合金連続鋳造材で、200℃以下での低温で断面減少率81%の後方管押出鍛造に成功 マグネシウム合金鍛造部材は、鍛造素材として使用される押出ビレットが高価なこと、鍛造技術の開発が遅れていたことが原因で普及していません。そこでマグネシウム合金鍛造部材を広く普及させるため、押出ビレットよりも低コストである連続鋳造材を素材とし、鍛造工程中に均質微細結晶粒組織を形成させることで、優れた機械的特性を持つ鍛造部材の製造を試みました。鍛造部材は鋳造部材に比べて機械的強度に対する信頼性が高いため、本技術によって輸送機器などにマグネシウム部材がもっと多く使われ、低環境負荷社会の構築に寄与することが期待されます。 本研究では安価でかつ高強度のMg鍛造部材を造る目的で、AZ91合金連続鋳造ビレットの直接鍛造プロセスにおける鍛造温度の低温化を検討しました。その結果、AZ91連鋳材に対し結晶粒微細化の適切な成形工程を入れることにより、200℃以下の低温においても割れることなく断面減少率81%の後方管押出鍛造ができることを確認しました。これは通常のマグネシウム合金の鍛造温度である400℃~450℃よりも200℃以上も低い温度です。また鍛造品底部は結晶粒径数μmの微細結晶粒組織になっており、鍛造品底部における引張強さは150℃では385MPa、伸びが10%と優れた機械的性質を示しました。●マグネシウム鍛造部材の組織解析●マグネシウム鍛造部材の機械的特性評価●サーボプレス機によるマグネシウム合金の加工謝辞: 本研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「マグネシウム鍛造部材技術開発プロジェクト」により行われたものです。高信頼性マグネシウム鍛造部材作製のコンセプト200℃で鍛造した部品の外観、結晶粒微細化が(a)十分な場合、(b)不十分な場合● 研究拠点中部センター295ナノテクノロジー・材料・製造分野第6会場N-38N-38

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