2012年研究カタログ
263/543

■ 研究担当:三宅隆 ■ ナノシステム研究部門 ダイナミックプロセスシミュレーショングル-プ■ 連携担当:太田敏隆 超伝導・磁石材料の量子シミュレーション研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●鉄系高温超伝導新物質の電子構造と局所幾何構造の関係を解明 ●永久磁石材料の磁気物性値の汎用的・効率的計算技術を開発 ●電子相関と相対論効果を考慮した高精度第一原理計算 新しい超伝導材料として鉄系超伝導が注目を集めています。銅酸化物超伝導につぐ転移温度を有することや構成元素・組成の異なる様々なバリエーションが存在することから新物質開発の世界的な研究が続いています。一方、永久磁石においてはネオジム磁石の発明から30年近くを経て性能が理論限界に近づいています。元素戦略上の問題もあり、新規磁石への期待が高まっています。電子論にもとづいた計算科学的手法は物性解明・予測の強力な手段として需要が高まっています。 超伝導の理解には電子構造、特にフェルミ面の形状や軌道成分の情報が重要です。密度汎関数法にもとづいた第一原理計算は組成や構造の異なる系に威力を発揮し、鉄系超伝導新物質の電子物性の解明に寄与しました。永久磁石においては結晶磁気異方性エネルギーの起源であるスピン軌道相互作用を考慮した相対論的電子構造計算が必要になります。超伝導、磁石の実材料に対する量子シミュレーションの適用計算と、そのための計算技術開発を行っています。●超伝導材料、永久磁石材料の解析と設計●汎用的な第一原理計算ソフトウェア謝辞: 本研究の一部は、次世代スパコン戦略プログラム、科研費(22104010)、JST-CREST「高精度多体多階層物質シミュレーション」、JST-TRIP、文部科学省元素戦略プロジェクト<拠点形成型>の助成を受けたものです。鉄系超伝導の母物質LaFeAsOの結晶構造-3-2-10123E (eV)ΓΓXMZRAZLaFeAsOの電子構造● 研究拠点つくば中央261ナノテクノロジー・材料・製造分野第3会場N-04N-04

元のページ 

page 263

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です