2012年研究カタログ
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■ 研究担当:縫田光司/花岡悟一郎/Jacob SCHULDT/松田隆宏 ■ セキュアシステム研究部門 次世代セキュリティ研究グル-プ■ 連携担当:樋口哲也 不特定多数受信者への安全なデータ配信技術研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●放送やコンテンツ配信など不特定多数へのデータ送信の安全性向上 ●データの一斉送信と受信者制限機能の両立など柔軟なアクセス制御 ●不正受信者間の結託や正規受信データの不正アップロードにも対応 放送をはじめとする不特定多数向けのコンテンツ配信においては、正規の契約済みユーザにのみコンテンツの視聴を許可することでコンテンツ制作者の権利保護に繋がりますし、また年齢などユーザの属性に応じた視聴制御の仕組みはユーザ側の安心にも繋がります。私たちは、このような厳格さと柔軟さを兼ね備えたコンテンツへのアクセス制御技術について、暗号技術の観点から研究に取り組んでいます。この研究によりコンテンツ産業の振興に貢献するとともに、研究で得た知見をNHKの次世代放送など近未来の新たな技術にも応用することを目指しています。 私たちの研究の中心テーマは、ユーザの属性に応じた暗号文の復号が可能な暗号技術である「関数型暗号」(図1)と、不特定多数へのデータ一斉送信に特化した「放送暗号」です。特に後者の技術については、コンテンツ配信に留まらず、多数のユーザが同時にデータへアクセス可能なクラウドサービス上でのアクセス制御技術への応用も見込まれています。また、正規受信者が復号後のコンテンツを不正に横流しする行為について、横流しされたコンテンツに不正者の「目印」が残るようにして、横流し行為を抑制するユーザ識別符号(図2)の研究も行っています。●放送暗号の構成・安全性評価●関数型暗号の構成・安全性評価●電子指紋符号の構成・安全性評価● 特許第4941912号(2012/03/09)「符号データ特定装置及びそのプログラム、並びに、フィンガープリント検出装置及びそのプログラム」謝辞: 本研究の一部は、財団法人国際科学技術財団平成19年度研究助成の助成を受けたものです。図1 ユーザ属性に応じて復号許可する関数型暗号図2 コンテンツ流出元の目印を残す電子指紋符号● 研究拠点つくば中央216情報通信・エレクトロニクス分野第2会場I-51I-51

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