2012年研究カタログ
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研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財図2 同ポンプの臨床使用例図1 MERAモノピボット遠心血液ポンプ●流れの可視化解析●数値流体力学解析●in vitro抗血栓性試験●in vitro溶血試験● 特許出願情報「人工心臓用ポンプ」、日本国特許2807786(1998年)、米国特許6015434(2000年) モノピボット軸受を有する体内埋込み型人工心臓の開発において、ピボット付近の血流制御やピボット軸受形状の最適化を行いました。その結果、動物実験では35日間血栓を生成せず、また非常に低溶血の遠心血液ポンプを試作することができました。泉工医科工業株式会社との共同研究により、この技術を補助循環ポンプに応用することで、血液適合性に優れた「MERAモノピボット遠心血液ポンプ」の実用化に成功しました(図1)。2011年1月末に製造販売承認を得て、臨床使用が開始され、すでに150例を超える臨床例があります(平成24年3月現在、図2)。 心臓手術時の体外循環や心肺停止状態の患者の救命措置として、補助循環ポンプが使用されています。補助循環ポンプは、数時間から数日使用とされていますが、人工心臓と同様に高い血液適合性が求められます。我々は、摩擦・摩耗の少ないモノピボット軸受を有する体内埋込み型人工心臓を開発しており、その技術を応用することで、低溶血・無血栓を実現する補助循環ポンプとして、モノピボット遠心血液ポンプの実用化に成功しました。今後さらに、本ポンプの用途として、左心補助および右心補助ポンプとしての可能性についても調べる予定です。 ●モノピボット軸受を有する体内埋込み型人工心臓開発技術を応用 ●流体工学技術を駆使して、ポンプ内の血液の流れを最適化 ●低溶血・無血栓であり、高い血液適合性および耐久性を有する■ 研究担当:丸山修/金子秀和/西田正浩/小阪亮/迫田大輔 ■ ヒューマンライフテクノロジー研究部門 人工臓器グループ■ 連携担当:本間一弘 /池田喜一 補助循環遠心血液ポンプの開発と臨床応用● 研究拠点つくば東161ライフサイエンス分野東会場L-82L-82

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