2012年研究カタログ
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研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財ヒト末梢血からの安全性の高いiPS細胞の作製欠損・持続発現型センダイウイルスベクターの概略●先端医療分野における新規細胞創製技術●バイオ医薬品タンパク質の多品種中量生産●創薬標的の複数サブユニットの同時安定発現● 特許第4478788号(2010/3/26)「センダイウイルス温度感受性株由来のウイルスベクター」● 特許第4936482号(2012/3/2)「改良された持続感染型センダイウイルスベクター」謝辞: 本研究の一部は(独)医薬基盤研究所の基礎研究事業により行われたものです。 欠損・持続発現型RNAベクター(略称:SeVdp)は、特殊なウイルス変異株を基に産総研が独自に開発した遺伝子発現系で、細胞質のゲノムRNAから6ヶ月以上の長期間にわたって強い遺伝子発現を持続することができる世界で唯一のシステムです。再生医療の分野では、4個の初期化遺伝子を一度に発現させることにより、ヒト血液細胞から高品質のiPS細胞を高効率で樹立することに成功しました。またバイオ医薬品の製造にかかるコストと労力を大幅に削減することで、患者数が少なく開発が遅れている難病の治療薬の開発を促進し、医療に貢献できます。 現在、細胞の性質を転換する機能をもつ転写因子などを遺伝子導入により発現して、再生医療に必要なヒトiPS細胞やヒト組織幹細胞・組織細胞を創製する研究が急速に進んでいます。また、抗体や酵素などのバイオ医薬品製造でも、遺伝子導入・発現技術は必須です。しかし従来の技術では、安全性や効率、汎用性において、多くの課題を抱えていました。産総研では、独自のRNAベースの遺伝子発現系によりこれらの問題を解決しました。 ●SeVdpベクターは遺伝子を動物細胞で持続的に発現する技術 ●この技術により安全で均質なiPS細胞を高効率で作製 ●バイオ医薬品開発や創薬に必要な労力とコストを削減■ 研究担当:中西真人/佐野将之 ■ 幹細胞工学研究センター バイオセラピューティック研究チーム■ 連携担当:鈴木理 /小高正人 再生医療・バイオ医薬品製造などに貢献する先端技術の紹介● 研究拠点つくば中央159ライフサイエンス分野第6会場L-80L-80

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