2012年研究カタログ
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研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財CD4陽性T細胞の変遷。青で囲った部分が照射20日後に出現したナイーブT細胞画分● X線照射とFGFCを組み合わせた自己応答性免疫細胞のスクリーニング● 特許第2733207号「繊維芽細胞成長因子キメラ蛋白質を含有する医薬組成物」、● 特許第5004250号 (WO 2009/048119 A1)「高機能化キメラ蛋白質を含有する医薬組成物」● 特願2012-180113「放射線被ばく後の自己反応性T細胞増殖阻害剤」 BALB/cマウスに、FGFCまたは対照の生理食塩水を腹腔内投与して、24時間後に全身X線照射を行い、脾臓中の白血球数の変動を解析しました。その結果、白血球数はFGFC投与に関係なく照射後24時間で数%に減少し、120時間を経過するまで増加は認められませんでした。総血球数の回復はFGFC投与群が速く、照射後20日では対照群と明らかな差を見せました。回復した血球の種類としては、FGFC投与群では偏りは軽微でしたが、対照群では自己反応性T細胞が多く含まれるナイーブT細胞が偏って増えていました。 免疫系の細胞は放射線による障害を最も受けやすいものの1つです。免疫は生体への異物の侵入を阻止する一方、その変調は自己攻撃の危険性を伴います。免疫系が放射線障害から回復する時には多くの自己反応性免疫細胞が出現するため、様々な健康障害へつながることが懸念されます。そこで本研究では、このような免疫系の放射線障害へのFGFCの影響を検証しています。その結果、放射線障害に伴う自己反応性免疫細胞の出現をFGFCが抑制することがわかりました。さらに、FGFCの免疫調節分子としての活性にも注目しています。 ●放射線被ばくにより障害された免疫系が及ぼす生体への影響を評価 ●新規に創製した細胞増殖因子FGFCは免疫系の障害防護にも有効 ●FGFCは放射線被ばくによる自己反応性免疫細胞の出現を抑制■ 研究担当:1古川功治/2古川安津子/2浅田眞弘/2今村亨 ■ バイオメディカル研究部門 1分子複合医薬研究グループ/2シグナル分子研究グループ■ 連携担当:丹羽修 /小高正人 放射線の生物影響を評価する新たな系の構築● 研究拠点つくば中央113ライフサイエンス分野第6会場L-34L-34

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