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35産総研TODAY 2006-12フランス国立科学研究センター(CNRS)との包括的研究協力協定延長の調印11月6日にフランス国立科学研究センター(CNRS)のカトリーヌ・ブレシニャック会長が来日し、吉川理事長と会談し、包括的研究協力協定延長の署名がなされました。これを機に両機関がさらに連携を深め、来る2月には吉川理事長がパリのCNRS本部を訪問し、イノベーションマネジメントについての意見交換等を行うことになりました。産総研とCNRSは、2001年11月21日に包括的研究協力協定を締結して以来、緊密な研究協力を行っています。CNRSは、1万2千人の研究者、1万4千人の技術者を有するフランス最大の公的科学技術研究機関であり、大学との連携研究室も数多く、産学官連携やフランスの各地域でのイノベーションクラスターのネットワーク化に注力しています。フランスの科学技術予算(2005年度)は約168億ユーロですが、その約14%をCNRSが占めています。CNRSは研究戦略として特に、①連携(Partnership)、②多様化、③イノベーション、④多分野融合(Multi-disciplinarity)に注力しています。研究の連携状況としては、ロボティクス分野では知能システム研究部門が個別研究協力協定を結び、つくばでは産総研OSLに、フランスではトゥールーズのCNRS解析・システムアーキテクチャ研究所(LAAS)にジョイントラボを設立して活発に活動を行っています。次世代光ディスク開発を目的とした材料研究では、近接場光応用工学研究センターがCNRS/モンペリエ第2大学との個別研究協力協定により連携、さらに、環境触媒分野ではエネルギー技術研究部門をはじめとする4つの研究ユニットとCNRSの複数の研究ユニットやフランスの大学との間で共同ワークショップが開催されるなどの連携をふまえ、「大気及び水圏環境の持続的保全のための環境触媒技術」に関する連携を強化することになりました。経済産業副大臣 つくばセンター来訪11月6日、渡辺博道経済産業副大臣が、産総研つくばセンターを来訪されました。午前中は、小玉副理事長の概要説明に続き、「内視鏡下手術トレーニングシステムと映像の生体安全性」の研究現場をご覧になりました。研究者による説明の後、副大臣自ら内視鏡下手術トレーニングシステムを実際に動かされました。その後、爆発安全研究センターで「安心で安全な生活を確保するための化学物質・爆発物の取扱に関する研究」について説明をお聞きになり、火薬爆発の体験として野外で水中爆発の実験をご覧になり、爆発の音と振動を体験されました。午後は、「GEO Grid(地球観測研究)と地質調査に関する研究」の説明、「世界最高性能スピントロニクス素子の開発」の説明と実験室の視察、「ヒューマノイドロボット」の説明と続きました。ヒューマノイドロボットでは、二足歩行ロボットのデモをいくつかご覧になった後、ロボットに触られたり研究者と歓談なさったりされました。その後、「産総研ナノプロセッシング施設」、「日本国キログラム原器と質量単位の再定義に向けた研究とナノメートル標準」の研究を熱心にご覧になり、研究者と意見をかわされるなど、産総研の最先端の研究成果に触れる機会をお持ちいただけました。副大臣が産総研を後にされる際には、「一度にたくさんの産総研の研究成果を知る良い機会になった」との感想をいただきました。産総研概要説明での渡辺副大臣水中爆発の実験現場ブレシニャックCNRS会長(右)と吉川理事長

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