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17産総研TODAY 2013-02Techno-infrastructure図Naviでは、地質図を表示すると同時にそれらをリスト表示することで、地質図を読むために必要な情報を提供します。地質図Naviは、上記の地質図のほか、1/20万日本シームレス地質図や、活断層・第四紀火山の情報を表示できます。また、WMS*などで配信されている地理空間情報を地質図と合わせて表示する機能も持ちます。現状では、重力図や地球化学図などが利用可能になっています。これにより、地質図と重力図を組み合わせて地下構造を検討したり、地質と地表の元素濃度の分布の関係から環境の変化を検討するなどさまざまな地質情報を扱うための基盤としての役割が期待できます。今後の展開地質情報を利用しやすい環境で提供することにより、これまで地質情報を扱っていなかった人が地質情報に接する機会が生まれます。さまざまな視点からの利用の中から、新しい地質情報の活用方法が生まれることも期待できます。今後は、これから公開される地質系データベースに加えて新たな情報の利用機能の追加や機能向上を進めることで、さらに充実した地質情報の提供を進めていく予定です。誰もが地質図を利用できる仕組みを提供地質情報表示ウェブサイト「地質図Navi」の公開地質図の利用を広めるために地質調査総合センターは、これまでに数多くの地質図を発行してきました。地層の分布や性質、地盤の成り立ちを表した地質図は、防災対策や土地利用などに不可欠な情報です。地質図の種類は多岐にわたり、1/5万や1/20万など各縮尺の地質図幅、海洋地質図、火山地質図など、各種合わせて千枚以上になります。これらの膨大な地質情報を、誰もが利用しやすい形で提供できれば、地質とかかわる企業や教育現場などでの地質情報の利用が促進され、さまざまな活動の品質向上が期待できます。地質図表示ウェブサイトの開発そこで、一般の方にも使いやすく、地質図などの地質情報を表示できるウェブサイトとして「地質図Navi」を開発しました。これは、数多くの地質図の中から着目した地域に関する地質図を簡単な操作で選び出し表示することができるものです。地質図は、地域により地質に違いがあったり、地質図の作成時期により地質の解釈が変わったりするため、それぞれ地層の区分や色分けが違います。地質図を読むためには、表示された地質についての地質凡例や断面図などの付属情報を参照する必要があるのです。地質地質図Naviでの地質図情報の表示例内藤 一樹ないとう かずき地質情報研究部門シームレス地質情報研究グループ主任研究員(つくばセンター)野外調査に基づく岩石学の研究をベースに、地質屋の視点から地質情報のデータベース化、地質情報の利用技術などの開発を行っています。関連情報:● 用語説明*WMS : Web Map Service. インターネットを通じて地図を配信するサービスの国際規格。● 地質図Navihttp://gsj-seamless.jp/geonavi/● 主な研究成果2012年12月6日「国内の地質図を誰もが簡単に利用できるウェブサイトを提供」

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