産総研LINK No7
9/16

――現在、産総研でどのような業務を行っているのでしょうか。山田 産総研の研究は7領域に分かれており、私の所属するイノベーション推進本部は領域間の連携・融合を加速させ、産総研のシーズを社会に広く貢献させていく役割を担っています。その中で私は、融合のテーマをどうつくっていくか、パナソニックをはじめとする大企業との橋渡しをどう進めるかなどを考え、具体化するための仕組みづくりを皆さんと一緒に行っています。 融合のテーマということでは、例えば所内の研究ユニットから提案される多様な研究テーマの中から、「このテーマとこのテーマを組み合わせると、こう使えるのではないか」というように、一つ一つのシーズから生まれるかけ算の効果を見つけ、大きなテーマとなるよう支援などをしています。――具体的には、どのような形で進められたのですか。山田 例えば、産総研ではすでに各分野で、さまざまなナノ材料の機能評価技術や解析技術をもっていますが、企業からすると、自分たちの課題には、産総研の技――産総研には、どのような経緯でいらしたのですか。山田 近年、企業の研究所でもオープンイノベーションが盛んになり、大学や公的研究機関とのコラボレーションを広げようという動きが出てきていますが、パナソニックは、2014年に、先端研究本部の本部長に産総研の辰巳国昭さんをお迎えしました。一方で、産総研側でも、イノベーション推進本部に企業のセンスを取り入れたいということで、以前からパナソニックと人的交流の話があり、人を探していたようです。 私はパナソニックに就職以来、ずっと先端研究本部(当初は先端技術研究所)で基礎研究に従事してきましたが、その間、産総研(当時は工業技術院)とは何度か共同研究をしたこともあり、2015年、私に白羽の矢が立ったのです。これまでも産総研と企業の間に研究者の行き来はありましたが、辰己さんや私のような立場で転籍出向するケースは初めてだと聞いています。企業人の視点からシーズのかけ算の効果拡大を支援CROSSLINK“橋渡し”だけでなく“ともに橋をつくる” 関係を目指したい産総研は宝の山です。ぜひ一度、産総研に来てください!山田由佳さんは「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2014」のリーダー部門に選出されたこともある、パナソニック株式会社(以下、パナソニック)の“名物社員”だ。その山田さんが2015年から産総研のイノベーション推進本部に転籍出向し、産総研と企業との距離を近づける業務を担っている。現在の業務や、企業が期待する産総研の役割などについて、話を聞いた。産総研で活躍する企業人材09 2016-07 LINK

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です