産総研元参与 相馬芳枝氏の「世界化学年の女性化学者賞」受賞決定について、推薦していた公益社団法人日本化学会から発表されました。
国連は、キュリー夫人のノーベル化学賞受賞および国際純正・応用化学連合(IUPAC)設立から100年目にあたる2011年を世界化学年(International Year of Chemistry: IYC 2011)と定めました。世界化学年事務局は「世界化学年の女性化学者賞」を設け、世界で優れた業績をあげた女性化学者を顕彰することとなり、23名の内の1名として選ばれました。相馬氏は、産総研(旧通産省大阪工業技術研究所)で省エネ的有機合成法の研究、二酸化炭素の再資源化等の研究を行いました。前者では、銅カルボニル触媒を発見し、これを用いることにより従来、高温・高圧下で行われていた第三級カルボン酸の合成を常温・常圧で実施可能にしました。後者では、地球の温暖化を防止するために、二酸化炭素を還元して再度、燃料に変換する方法を開発しました。これらの研究が評価されて、猿橋賞(1986年)や科学技術庁長官賞(2000年)等を受賞しました。
また、研究業績以外にも男女共同参画への活動が世界的に認められて、本賞の受賞に結びつきました。
