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> 電気を使わず環境にも優しい金メッキ
プラスチックや繊維への密着性に優れた無電解金メッキ
プラスチックや繊維などのように電気を通さない材料の表面に金属の膜を作る化学的な方法を無電解メッキといいます。
細かな凹凸をつけた基材表面に触媒を着け、メッキ液に含まれる金属イオンを還元して金属膜を形成させるもので、自動車部品・電子部品・装飾品などで工業的に広く使われています。
これまでの一般的な無電解金メッキでは、メッキ液には猛毒のシアン化金が使われ、廃液にはシアン化カリウム(青酸カリ)が含まれます。
材料に凹凸をつける際にも危険な薬品が使われていました。
産総研では、毒性の低い塩化金酸と過酸化水素(オキシドール)の水溶液をメッキ液として用いることによって金メッキできることを発見し、表面に凹凸をつけることなく毒性の低い水溶液で無電解メッキする技術を開発しました。
白金コロイドという、3 ナノメートルの大きさの白金の粒子が水に分散した液体を触媒として使います。
メッキ膜を加熱すると、プラスチックなどに密着し、さらに強固な膜が得られます。
作業の危険を軽減し環境にも優しい、この新しい金メッキ技術は、身近なプラスチック、繊維、フィルム等に適用できるので、今後さらに広い用途での応用が期待されます。
【写真】 ポリエステル布(上)とポリイミドフィルム(下)を金メッキしたもの
【図】 白金ナノ粒子を触媒とする金メッキ反応