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筋肉に力を入れたとき、私たちの皮膚の表面には電気信号が発生します。
この電気信号は『筋電』と呼ばれており、筋肉の動きを解析したり、リハビリテーションなどにも利用されています。
ところがこの筋電は非常に弱い信号のため、注意深く測定する必要があり、一般の人が簡単に使用できるものではありませんでした。
産総研では、誰でも筋電を手軽に使えるように新しい筋電センサを開発しています。
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産総研では、これまで筋電を用いて操作する義手(筋電義手)の研究開発を行ってきましたが、さらにいろいろな分野に筋電を応用するためにセンサの開発を始めました。
● 筋電に関する歴史は古く、ノウハウがたくさんあるので、知識と経験があれば、きれいな筋電を測定することができます。しかし実際には、十分な知識や経験のない一般の人が筋電を応用した機器等を使おうと思うと、なかなかうまく扱えないことがあります。
● 筋電の扱いにくさの原因を調べたところ、皮膚の表面の湿り具合によって、測りやすい時と測りにくい時があることがわかりました。皮膚の湿り具合は人によって異なりますし、季節や天気でも異なるために、うまく測れる時と測れない時があるわけです。このため、皮膚の湿り具合に影響されにくく、誰でも手軽に筋電を測ることができる新しい方式の筋電センサ(静電容量性結合型筋電センサ)を開発しています。
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近年、運動機能に障害があってパソコン操作などが困難な人のために、キーボードやマウスの代替として、筋電を用いた入力装置が注目されています。
例えば、怪我や病気で手を動かせない人が、別の場所の筋肉から発生する筋電を用いてパソコンなどを操作することができるようになります。
パソコン操作に限らず、ベッドの上からテレビや照明などを操作したり、車いすの操作を行ったりすることも可能です。
開発中の筋電センサを用いることによって、より多くの人が手軽に筋電を利用して、パソコンや車いすなどを操作できるようになり、障害者の自立、社会参加がより進むと期待されます。
【写真上】 運動機能障害のために、キーボードやマウスの操作が困難な人が、筋電インタフェースを使ってパソコン操作しているところです
【写真下】 「サイエンス・スクエア つくば」では、筋電センサーをわかりやすく体験するために手の筋肉を使って、鉄道模型の走行スイッチをオン- オフするデモ装置を展示しています
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