人間は太古の昔から宇宙に対するあこがれや怖れを抱き続け、その本当の姿を知るために、さまざまな技術を開発してきました。
例えば国立天文台が現在計画中の電波望遠鏡では、月面に置かれた1円玉が判別できる精度を持つとされています。
このように、遠くにあるものの姿を見る技術がある一方、肉眼では見ることの出来ない微細な世界、さらには物質の究極の姿を見ようとする技術があります。
小さな世界を見る道具には、身近なものとして「虫メガネ」があります。
さらに小さなものを見るためには、顕微鏡が必要です。私たちが良く知っているのは「光学顕微鏡」で、レンズの組み合わせで対象物を拡大して見るものです。この光学顕微鏡は、肉眼で見えるものを虫メガネ以上に細かく見るレベルから、目で見えないミクロンレベルの細胞観察などまで、幅広く利用されています。
さらに、ミクロの世界の細部までを私たちに見せてくれるのが「電子顕微鏡」です。この顕微鏡では1ミリメートルの百万分の1〜2くらいのものまで観察することが出来ますが、水のような小さな分子を見ることは出来ません。つまり、電子顕微鏡レベルでは、物質の究極の姿を見ることは出来ないのです。
遠い宇宙の姿を知りたい思うのと同様、身近な物質の究極の姿を知りたいというのも、ギリシア時代から人間が取りつかれた大きな夢でした…。
そして今日では、すべての物質は“原子”で出来ていることを私たちは知っています。そして今日ではその“原子”を見ること、さらには操作することまでが可能になっているのです…。
