センサと聞いて連想するのは、キッチンでガスの漏れを教えてくれるガスセンサでしょうか。それとも怪しい侵入者を教えてくれる赤外線センサ?
センサとは、温度や圧力、光、磁気などの物理量や気体、液体状の化学種を検出したり、判別したり、計測する機能を備えた素子(装置)のこと。
私たちの生活は便利で快適になった反面、次々と新たな有害物質や有害ガスを生みだしています。中には無色無臭のものもあり、知らないうちに人体に影響を及ぼしていることも。そんな有害ガスの存在や量の変化を教えてくれるのがセンサです。
それでは産総研で現在進めているガスセンサの研究のうち、3つを紹介していきましょう。
1つ目は「水素センサ」。水素は現在使われている化石燃料(石油など)に代わり、新時代のエネルギーとして注目されています。水素は水を分解して作るため、資源が枯渇する心配がなく、また水素を燃焼させても環境汚染物質を出さないクリーンなエネルギー。今後、燃料電池自動車や家庭用小型電源として大きな期待が寄せられています。ただ、水素は爆発しやすいという欠点があるため、水素ガスの漏れを検知するセンサの開発が急がれています。
2つ目は「酸素センサ」。現在、ガソリン自動車から出る排気ガスの見張り番として燃焼の制御に使われていますが、酸素を検知する性能が十分とは言えません。今後、二輪車やディーゼルエンジン車の排ガス規制が厳しくなるのを受けて、より高性能な酸素センサが求められています。
3つ目は「VOCセンサ」。VOCとはシックハウス症候群の原因となる揮発性有機化合物のこと。VOCの中でも特に有害なホルムアルデヒドを選択的に検出したり、連続して簡単にモニタリングできるVOCセンサが必要とされています。
3つとも、私たちの身近なところで使われるセンサばかりですよね。さて、どんな研究が進んでいるのでしょう?
