
情報機器、といわれて、あなたは何を思い浮かべますか?
コンピュータ? そのとおりです。銀行のATM? 確かにそうです。携帯電話? 最近のものはまさしく情報機器ですね。
それでは、新聞や雑誌、チラシ、宅配便の荷札やコンサートのチケットといった印刷物はどうでしょう? 私たちが情報に触れるためのもの、という意味で、情報機器とは呼べないでしょうか?
それらが情報機器と呼ばれていないのは、ペラペラの紙だからではありません。ネットワークとつながっていないからです。
産業技術総合研究所(産総研)の鎌田さんらが研究に取り組んでいるのは、それらを電子化してネットワークにつなげ、文字どおりの情報機器にする技術です。
キーワードは、『電子デバイスを刷る!』。電子回路の材料をインクとして基板に印刷してやれば、トランジスタやセンサ、メモリなどの電子デバイスが、簡単に作れてしまうというのです。
ハイテク機器をローテクで作る、大きな可能性を秘めた研究内容を、くわしくご紹介しましょう。
