ハンターというのは“狩猟者”のこと。そのハンターのイメージは、狩猟服に身を包みごついライフル銃を手にして野山を駆けめぐるいかつい男といった感じでしょうか?
ところが、普段は研究室の中で顕微鏡を覗いたり論文を書いたりしているのですが、時が来ると船で小笠原諸島に向かったり、手ぬぐいと試験管片手に温泉に獲物を求めて出かけるハンターたちがいます。
そのハンターたちが狙うのはとても小さな獲物です。そのサイズはなんと1ミリメートルの1000分の1くらいで、肉眼では見えません。しかもその獲物が生息するのは土の中や海底にたまった堆積物の中などです。
実はその獲物の正体とは細菌、つまりバクテリアなのです(註:ここでいう細菌とかバクテリアといった言葉はあとで述べる原核生物の総称として使っています)。
ところでそのバクテリアは、地球上にどのくらいの数が生息しているとお思いになりますか? アメリカのある研究者は、バクテリアがいる場所とその場所の単位体積あたりに含まれるバクテリアの量から、地球上の全バクテリアの量は、全植物の量に匹敵すると試算しています。見ることも出来ないそんな小さな生き物が、それほど地球にいるなんて信じられない感じですが、それが実感出来る身近な話があるのです。
実は、人間のウンチ1グラムに千億個ものバクテリアがつまっています。つまり、ウンチはほとんどバクテリアで出来ていると言ってもいいのです。目に見えないほどの微生物があんな固まりになって体外に出てくるということは…。そうです、あなたの体の中にはものすごい数のバクテリアが住んでいるということなのです!
さて、それではそのミクロ世界のハンターたちの仕事ぶりを見ていきましょう。
地球上に生息する微生物(原核生物)の数(推定値)
