1.目的と効果
2値画像を可逆方式で圧縮するソフトウェアおよび開発用ライブラリを提供します。このライブラリを使用することで、既存の画像処理システムへの機能追加なども、簡単に実現することができます。
[適用分野]
●プリンタ、ファクス、コピー、スキャナなどのデジタルイメージング機器
●大容量の画像データ通信機器
●印刷・出版や医用画像処理など、高精細画像データの可逆圧縮を必要とするシステム
2.技術の概要、特徴
本ソフトウェアは、ライブラリ(圧縮エンジン)とサンプルコードから構成されます。サンプルコードを参考にしながら、下記に示すライブラリの機能を利用したソフトウェアを開発することができます。
ライブラリは、コーデックとパラメータ最適化器の2つの機能を提供します(図)。コーデック部は、産総研の提案を元に標準化された国際規格ISO/IEC 14492/Amd2(JBIG2-AMD2)に準拠し、2値画像の可逆圧縮効率に関して、現時点で世界最高クラスの性能です。現時点では正式対応しておりませんが、グレースケールやカラー画像へも拡張可能です。
パラメータ最適化器は、人工知能技術(遺伝的アルゴリズム)等を用いて、圧縮対象データに応じてコーデックのパラメータを素早く調整するので、常に高い圧縮率を得ることができます。利用形態に応じて、たとえば製品出荷前にあらかじめプリセットしておく、調整結果を記録しておき再利用する事などにより、さらに高速化することも可能です。
動作環境:Windows 2000/XP (Microsoft Visual C++ 6.0),Linux(RedHat ver.7.2/9)
開発言語:CおよびC++
3.発明者からのメッセージ
現在、印刷画像データ交換フォーマットに関する国際規格ISO 12639(TIFF/IT)への機能拡張としての採用を目的としたISO提案を行うなど、本技術を利用してもらいやすい環境作りを進めています。また、搭載システムや運用形態に応じたパラメータ最適化器のカスタマイズ等のユーザーサポートは、産総研認定ベンチャーである(株)進化システム総合研究所を通じてお受けします。
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図 JBIG2-AMD2 ライブラリの概略図 |
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表 圧縮率の比較例(数値が大きいほど高い性能)
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AIST Today (vol.3, no.10) のRIP 画像データを使用 |

