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 意味構造を用いた情報検索システム「かもめ」

1.目的と効果
 従来の情報検索システムでは、いくつかのキーワードの単純な組合せを検索質問とし、統計的な方法で関連文書を検索していました。しかし、潜在的な検索要求のほとんどがキーワードの単純な組合せでは表現できません。現在の検索エンジンで探せるのは、少数のキーワードで特定できる情報か定番サイトの情報に限られています。ここで紹介する情報検索技術は、人間とのインタラクションを通じて検索要求を推定し、それを正確に表現する検索質問を求めることにより、所望の情報に効率良く到達でき、これまで検索エンジンで探そうと思わなかったような情報を検索できます。企業データベースの分析や調査研究などにおけるプロフェッショナルな検索で威力を発揮するでしょう。
[適用分野]
 ●情報検索全般

2.技術の概要、特徴
 検索質問およびデータベースの意味構造やシソーラス等の情報を用いて、利用者とインタラクションすることにより、これまで事実上不可能だった情報検索をサポートし、所望の情報に高い精度で到達できます。すなわち、
・自然言語の文書における係り受けや代名詞の照応等から得られるネットワーク状の意味構造に関する近似照合を行います。
・検索質問に含まれる語の類義語を、その検索質問とデータベースの意味構造に応じて推定し、利用者にヒントとして示すことにより、下図(「大きな画面で映画を見る」を検索している例)のようなインタフェースでインタラクティブに検索質問を改訂し、着実に正解に迫ります。

3.発明者からのメッセージ
 利用者とコンピュータが協調しながら推論を実行する技術を今後も追求していきます。具体的なニーズにあわせたシステムの開発も共同研究あるいは受託研究で行うことができます。

図

●図 ネットワーク状の意味構造を持つ検索質問とそれを改訂するインタフェース


サイバーアシスト研究センター
PDF(322.1KB:AIST TODAY Vol.3 No.9 p.30)

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