1.目的と効果
通信の発達によって、テレビ電話のような情報量の大きなシステムも実用のものになりつつあります。しかし、相手の姿だけを映すテレビ電話では「何か物足りない」、「話しにくい」と感じることがあります。そこで、私たちの日常対話を分析し、テレビ電話に欠けていた対話相手との一体感を演出する新しい遠隔対話方式を開発しました。この発明によって、遠隔地の相手でも、実際に自分のすぐ横にいるような感じで話をすることができます。[適用分野]
● 個人使用の遠隔対話 ● 遠隔面会室(病院) ● 専門家による遠隔商品説明(商店)
● 遠隔ビデオ指導(ゴルフ練習場、バレエ教室など) ● 遠隔問診、遠隔治療指示(病院、保健室)
● 遠隔交流授業、仮想遠足、仮想屋外観察授業(学校) ● 遠隔工事認証監視(工事現場と監督官庁など)
2.技術の概要、特徴
本発明では、対話環境を整えることで、対話の質を変化させ、対話者に自発的に問題回避行動を誘導するという解決策です。通常の対話と異なり、自分の姿を含めた対話者全員が一緒にいるような合成映像を使って対話します。画面上での位置関係が対話に利用できます。実際には遠隔地にある物でも、指差したり、形や大きさを比較したり、近寄っていくこともでき、まるでそれらがすぐ近くにあるかのように対話できます。全員が同じ映像を見ていること(WISIWYS:What I see is what you see)を理解するだけで誰でも簡単に対話できます。この対話環境は、対話している自分を客観視する視点を提供します。これにより遠隔対話の多くの問題が自発的に問題回避できます。例えば、自分の説明が悪く伝達に失敗した場合、説明している自分の姿が見えるため、相手がなぜ自分の説明を理解できなかったかを知ることができます。そのため、どうすればうまく伝達できるかを自発的に発見しながらの対話が誘導されます。
3.発明者からのメッセージ
本発明は、合成映像を使うことで、せめて画面の中だけでも仲間と一緒にいる気分になれるのでは、というアイデアが基本になっています。映画のハリーポッターに登場する「死後の国にいるハリーの両親とのテレビ電話」を思い浮かべてください。![]() |
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遠隔地にいる女性と握手をしている様子
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