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超耐熱性のケイ素系ポリマー

 −T8-ジイン及びその関連ポリマー−
特許 第2884073 号(出願1997.3.7)
関連特許(特許:4件 出願中:国内1件、海外2件)

1.目的と効果

 耐熱性ポリマーは、その使用条件が厳しくなるにつれ、より高度な性能を要求されつつあります。しかし、従来の有機ポリマーでは限界があるため、本来的に耐熱性の高い無機ブロックを導入した有機・無機ハイブリッドポリマーを合成し、その可能性を試験しています。
 本研究では、特に、有機ケイ素ポリマーに注目し、耐熱性が期待できるオクタキス(シルセスキオキサン)ブロックと、ジイン、ジエン等不飽和二官能性有機モノマーのヒドロシリル化共重合により、高機能な有機・無機ハイブリッドポリマーを開発しました。

[適用分野]
 ● 耐熱膜 ● 絶縁膜 ● レジスト膜 等

2.技術の概要、特徴

 オクタキス(ヒドリドシルセスキオキサン)(T8)と1,3−ビス(フェニルエチニル)ベンゼンの共重合体(T8−ジイン)は、熱重量分析TGAで窒素中5%重量減温度( Td5)が1000℃を超え、また空気中Td5が584℃と、高い熱安定性を持つもので、有機溶媒可溶であり、スピンコート等で薄膜とした後、熱硬化することにより、密着性の良い硬い透明膜となります。この膜は吸湿性が無く、比誘電率は2.4〜2.6の値を示します。
 また1,3−ジビニル−1, 1, 3, 3−テトラメチルジシロキサンとの共重合体(T8−ジエン)は、100℃程度の融点を示し溶融成型が可能であり、いったん硬化した物は融解しなくなります。耐熱膜、絶縁膜、レジスト膜等の用途を期待しています。

3.発明者からのメッセージ

 本ポリマーは高い耐熱性と溶媒可溶性を併せ持つ、特徴あるポリマーと考えています。ポリマーの合成法は確立していますが、共同研究等によって用途開発をして下さる方を募集しています。

図1

図1 T8−ジイン及び関連ポリマー

図2

図2 T8−ジインの熱重量分析
   (左: 窒素、右: 空気)

図3

図3 T8−ジインの比誘電率


環境化学技術研究部門
PDF(314.0KB:AIST TODAY Vol.5 No.3 p.40)

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