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携帯電話を用いた簡易型聴力測定器“モバイルオージオメータ”

特許 第3527946号(出願2000.12.27)
関連特許(登録済み:国内1件、出願中:国内1件、国外1件)

1.目的と効果

 高齢になり身体・感覚器官の機能が低下することは誰もが直面する問題です。一般に40歳を過ぎた頃から聴力は衰え始めます。聴力が低下し補聴器を装用しても、聞こえ方は健聴時と異なるため音の再学習が必要になりますが、軽度の段階ほど高い学習効果が得られます。また、症例によっては早期治療で回復するケースも多いため、加齢による聴覚障害の早期発見は重要な課題です。今回開発した“モバイルオージオメータ”はケータイ・アプリをダウンロードすることで携帯電話がバーチャルな聴力測定器となり、聴覚障害の早期発見に役立ちます。

[適用分野]
 ● 医療・福祉 ● 補聴器 ● 情報家電 ● パソコン ● 情報端末

2.技術の概要、特徴

 本研究では、体温計のように気軽に測定できる聴力計を目指しています。検査音の再生としては、音声通話を用いるのではなく着信メロディ用の音源を用いることにより低ノイズで安定した検査音を実現しています。また、モバイル性に優れた携帯電話を用いることで、検査環境として比較的低騒音な日常生活の場を利用します。測定結果はインターネットを経由してサーバーに保管され、継続的に蓄積・データベース化することで難聴アセスメントも可能です。

 最近、携帯電話の医療・福祉への応用が提案されていますが、基本的には携帯電話を通信モデムとして利用したものであり、測定のためには専用のセンサを購入・接続しなければなりません。これに対して、本モバイルオージオメータは何も足さずに普段使っている携帯電話が測定器に変身するというユビキタス性を秘めています。

 以上、聴力を測定する手段・機会が増えることにより、難聴者の早期発見、補聴器の早期装用が促進されると期待されます。

3.発明者からのメッセージ

 本モバイルオージオメータの実用化を目指し、共同研究先・技術移転先を求めています。また、応用として、携帯電話をキオスク端末にかざし認証することでガイダンス音声をユーザ個人の聴力特性で補償するユビキタス機器の開発についての共同研究を行うこともできます。

写真1

QRコードによる
アプリのダウンロード

Flashによる
操作方法の説明

聴力測定の様子

測定結果



人間福祉医工学研究部門
PDF(484.4KB:AIST TODAY Vol.5 No.2 p.35)

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