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新型選択的NH3脱臭法

特許第3318607号(出願日 2000.2.15)
関連特許(登録済み:国内2件)

1.目的と効果

 本方法により、排気ガス中あるいは空気中の他成分の影響を受けずに、臭気成分であるNH3だけを吸着除去できます。水熱合成法で製造した、プロトンを対陽イオンとするホランダイト型マンガン酸化物を使用し、高湿度等の各種条件下で、選択的に臭気成分であるNH3を吸着により除去します。吸着剤は昇温脱離あるいは希酸洗浄により再生し、繰り返し使用できます。
[適用分野]
化学工場、飼料・肥料製造工場、食品製造工場等における脱臭

2.技術の概要、特徴

 トンネルポア構造を持つホランダイト型マンガン酸化物(クリプトメレン型マンガン酸化物あるいはα-MnO2とも言う)(図1)で対陽イオンがプロトンであるもの(H-Hol)は、水を含む他の混合ガス成分から臭気成分NH3だけを選択的に吸着します。またNH3を吸着した後のH-Holを高温処理または希酸洗浄して再生すれば、繰り返し効果的にNH3を選択除去できます(図2、3)。本法で使われるホランダイト型マンガン酸化物は、対陽イオンがプロトンであることが必須条件です。Li2MnO3やα-Mn2O3をH2SO4中において処理したものはその条件を満たしていますので、そのままNH3吸着剤として用いることができます。H-HolにN2、O2、Ar、CO、NH3ガス、水蒸気を導入すると、NH3だけがNH4+の形で化学吸着されます(図1)。


3.発明者からのメッセージ

 選択的にNH3ガスだけを吸着除去する脱臭法の実用化を目指し、共同研究先・技術移転先を求めています。これ以外にNH3除去精製等への適用も期待しており、新しい応用分野についても共同研究を行うことができます。

図1
図1 NH3選択吸着の模式図

図2

図2 吸脱着サイクルに於けるH-HolのNH3吸着量の変化
  200℃で真空脱気、25℃でNH3吸着

図3

図3 酸処理によるNH3の脱着再生

(a) 120℃で前処理後、25℃でNH3を吸着した試料
(b) (a)のサンプルを0.2N HClで2時間酸処理した試料


環境管理技術研究部門
PDF(917.4KB:AIST TODAY Vol.4 No.11 p.36)

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