1.目的と効果
高分子が一方向に配列した薄膜の作製手法を提供します。導電性高分子としてのポリシラン(ポリジメチルシランなど)やポリフェニレン、ポリフェニレンビニレンなどのペレットを固体表面に擦り付けることで、高分子主鎖がペレットの走引方向に並ぶことを確認しました。[適用分野]
●有機ELディスプレイ ●偏光フィルター、配線
2.技術の概要、特徴
導電性高分子としてのポリシラン(ポリジメチルシランなど)やポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン(図1)は側鎖を持たないために、有機溶媒に溶けません。そのために薄膜にすることが困難でした。我々は、図2に示す方法を使って、ガラスなどの固体表面に導電性高分子が配向して薄膜化できることを明らかにしました(図3)。これらの薄膜は、高分子の配向方向に高い導電性を示すばかりではなく、光学的にも偏光した吸収および発光を示しました。3.発明者からのメッセージ
導電性高分子のペレットを圧着走引する(摩擦転写)することで、容易に配向膜を得ることができます。透明導電膜をつけたガラス基板に配向膜を作製し、上に金属電極を蒸着した素子において、偏光した電界発光(EL)を確認しました。![]() |
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図1 導電性高分子の構造 |
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図2 摩擦転写法 |
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図3 摩擦転写膜の写真(テフロン(PTFE)、ポリフェニレン(PPP)、ポリシラン(PDMS)) |



