1.目的と効果
ナノサイズのチューブ状アルミニウムケイ酸塩であるイモゴライト(外径約2.5nm、内径約1nm、長さ数十nm〜数µm)は、火山灰土壌中に風化生成物として見られるものです。イモゴライトは水との親和性や優れた吸着能力を有することから、さまざまな工業的応用が期待されています。しかし、天然に産出するイモゴライトは極めて少なく、安価な無機材料を用いた工業的大量合成が必要とされています。このような背景から効率的なイモゴライトの合成法を開発しました。[適用分野]
●ヒートポンプ熱交換材 ●燃料貯蔵媒体
●結露防止剤 ●速乾性乾燥剤
●有害汚染物質吸着剤
2.技術の概要、特徴
イモゴライトの合成については、モノケイ酸水溶液とアルミニウム水溶液を混合することによりイモゴライト前駆体を生成しますが、原料溶液に含まれるNaイオンやClイオンなどの共存イオンが成長の阻害因子となっています。それゆえ合成過程において前駆体生成後に遠心分離等により共存イオンを取り除き、さらに前駆体を酸性溶液中に連続的に添加することで、これまで加熱過程前にpH調整のために加えていた塩酸添加量を最小限に抑え、従来よりも高濃度なイモゴライトの合成が可能となりました。3.発明者からのメッセージ
イモゴライトはカーボンナノチューブに次ぐナノチューブ材料として、今後注目される材料でもあり、上記に挙げた応用分野以外にもさまざまな用途があると思われます。共同研究および技術移転を通じて、イモゴライトの特性を生かした研究をさらに展開したいと思っております。![]() |
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図1 イモゴライトの構造モデル図 |
図2 イモゴライトの電子顕微鏡写真
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