1.目的と効果
粉砕と言う機械的な操作は、単純に粒子を小さくするだけでなく同時に粒子の物質としての性質を変えています。すなわち、固体の結晶構造を変化させたり、化学反応を誘起します。それ故に粉砕は“メカノケミカル反応”とも呼ばれています。メカノケミカル反応は極短時間の高温・高圧場が作用するトポケミカルな反応です。粒子のメカノケミカル反応において、雰囲気を制御することにより望んだ方向に反応を進めることができます。このようなメカノケミカル反応場を用いた超微粒子及び触媒調製法の確立を目指しています。[適用分野] ●軽油の超深度脱硫 ●重質油の水素化改質
2.技術の概要、特徴
軽油の含有硫黄を50ppm 以下にする超深度脱硫技術が求められています。軽油留分中の主な硫黄化合物であるベンゾチオフェン(BT)類、特にメチル基を有する4 , 6−ジメチルジベンゾチオフェン(4,6-DMDBT)等アルキルジベンゾチオフェン類の脱硫反応性が著しく低いことが超深度脱硫を困難にしています。4,6-DMDBTではメチル基が硫黄原子と触媒活性点との接触を妨害するため難脱硫成分となっており、芳香環の水素化による、4,6-DMDBT類の脱硫が必要です。それを可能とするメカノケミカル処理硫化モリブデン触媒の調製法を開発しました。




