現在位置出版物 > AIST Today(広報誌) > VOL.3No.07 > 特別編集:融合的共同研究の成果報告集 > 分野間融合



地質情報の高度利用に関する研究
[ 分野内融合 ]
社会基盤(地質)・海洋分野 ●地球科学情報研究部門 ●活断層研究センター ●深部地質環境研究センター ●地圏資源環境研究部門 ●海洋資源環境研究部門 ●地質調査情報部 ●地質標本館
代表者 地球科学情報研究部門 村田 泰章

概要
国土の基本情報として整備の進む地質情報を産業や他の研究分野等へ応用する場合、様々なシステムでデータが使用されること、専門家以外の人がデータ処理を行うこと等から、地質図類、個別データベースを標準化するための技術や、GIS技術、総合解析技術等の要素技術を融合化して、総合的な地球科学データベースを構築することが求められます。そこで、地質・海洋分野の5研究ユニット、2関連部署が連携して、地質情報の高度利用を促進する研究に着手しました。

目的
地質情報の整備計画において、地質図類の出版、個別データベースの開発は各研究ユニットで行われています。当研究では、地質情報の網羅的な検索・表示機能や、複数の地質情報から新たな知見を得るための総合解析機能を有するシステムを開発し、個別に整備されてきた地質情報を総合化することを目的としています。
●研究内容
 地質情報の総合化のために、まず、地質図の凡例や階層性・関連性の検討による地質図データの標準化・コード化と、地質情報のデータ形式の標準化を行います。
 総合地球科学データベースは、最下層に総合地質図データベース・個別データベースを置き、中間層に個別データベースのインデックス情報(位置情報とキーワード)を集約して総合検索・解析を行う「地質情報インデックス」を整備します。最上層には、地質情報のメタデータ(所在、利用方法等)を検索するシステムを置きます。この総合地球科学データベースを、GIS技術、データベース技術、総合解析技術の融合により構築します。
最終的に、総合地球科学データベースはインターネットを通して一般に公開されます。

主な成果
 この研究の平成14年度の主な成果は以下の通りです。
総合地質図データベースのために、20万分の1数値地質図の凡例の全国統一基準を作成しました。
アジア地域における地質情報のメタデータ整備を目的として、国際ワークショップを開催し、地質情報のメタデータの標準を決定しました。
NEDOの委託研究に他機関とともに提案した関連研究が採択され、経済産業省が提唱する地理情報のデータ流通フォーマットG-XML(JIS X 7199)を地質情報のために改訂する等の研究を行いました。
「地質情報インデックス」の標準フォーマットに改訂したG-XMLを採用し、フォーマット変換、座標変換等の基本ソフトウェアを開発しました。

今後の計画
 本研究を、新たな分野別重点課題研究として、さらに第2種の基礎研究のモデルとして発展させ、総合地球科学データベースを構築し、地質情報に関するデータセンターへの波及を目指します。

図
地質情報の高度利用に関する研究の概念図

ページの先頭へ