第2回産総研オープンラボを開催
第2回「産総研オープンラボ」を10月15日、16日につくばセンターで開催しました。このイベントは、企業、大学、公的機関の方々を対象に研究成果や研究現場をご覧いただき、産総研をより深く理解していただくことを目的に開催しています。幸いにも晴天に恵まれ、両日で延べ3,300名を越える来場者を迎えることができました。
産総研は発足以来、積極的に産業界との連携を進めてきました。現在、地球環境問題や少子高齢化社会の到来、あるいは経済危機を受けて、今まで以上に科学技術による問題解決が求められる時代になってきました。このような状況において、より効果的に研究成果を社会に還元することが必要になっています。世界的に見ると、公的研究機関がシーズを生み出すとともに、いかにして外部の人、物、金、知的財産と効果的に融合し発展させるか、その手法の競争になってきています。このような手法の一つとして、今日オープンイノベーションが知られています。産総研は公的研究機関であり、さまざまなシーズ技術を発信するとともに、基盤となる計量標準、工業標準化の業務を進めています。産業界に開かれた機関としてまず産総研を知っていただくこと、シーズをご覧いただくこと、また研究者と対話をしていただくことがつくばでオープンラボを開催する大きな理由です。そしてオープンイノベーションに向けた企業との連携を強化するきっかけとなることを目指しています。
初日午後には、小野 晃 副理事長による「産総研オープンラボの開催にあたり」を皮切りに、村上 敬宜 水素材料先端科学研究センター長による「水素エネルギー利用社会の実現」、小林 哲彦 ユビキタスエネルギー研究部門長による「どこでも使えるポータブルな電源を目指して」の特別講演が催され、会場は臨時の座席も埋め尽くされるほどのたいへんな盛り上がりでした。続く開会式では、鈴木 正徳 経済産業省 産業技術環境局長、市原 健一 つくば市長、西山 徹 社団法人 日本経済団体連合会 産業技術委員会産学官連携推進部会長、植田 文雄 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構理事から、オープンラボと今後の産学官連携に対する期待のご挨拶をいただきました。その後の、野間口 有 理事長による基調講演「オープンイノベーションのハブを目指して」にも300名近くの方々が参加される盛況ぶりでした。
公開したラボは約200室で、全国8カ所の地域センターからのポスター展示なども含めて合計約300の展示を行いました。中でも、昨今の環境問題やエネルギー危機に対する意識の高まりを反映して、特に太陽光発電に来場者の関心が集まりました。また、ロボット技術に関する展示もたいへん混み合うほどの人気を博しました。展示テーマの一部がテレビニュースに数回取り上げられるなどマスコミの注目度も高く、産総研の技術が広く紹介されました。
今回のオープンラボでは、前回の来場者からいただいたご要望を踏まえて、各研究テーマを紹介するポスターを集中的に展示する「コア会場」を9カ所に配置し、ポスター前で研究者が概要を説明する機会を設けました。また、来場者をコア会場からラボへご案内し、研究者自らがデモンストレーションを通して装置・設備を紹介しながら研究成果を詳細に説明することで、来訪者との活発な議論がなされました。さらにラボ公開と並行して各コア会場で催された、出展した研究者や研究ユニットの代表者による計19演題のショートプレゼンテーション会や技術講演会では、来場者と発表者の間で多くの質疑応答が繰り広げられました。
共用講堂とコア会場に設置した産学官連携窓口へ多くの相談が寄せられ、また来場者にお答えいただいたアンケートにも連携の希望が記されていました。今後は担当の研究者だけでなく産学官連携コーディネータとも協力して、ご希望にお応えできるよう、連携に向けた活動を進めてまいります。
なおアンケートでは、「コア会場で多くの技術を俯瞰(ふかん)して見ることができた」、「研究内容が丁寧に説明されてわかりやすかった」などのご意見に加えて「来年も開催してほしい」という希望が多数寄せられました。一方、「広すぎて多くのテーマを見るのが難しい」とのご指摘もいただきました。これらのご意見を踏まえて、よりわかりやすい産学官連携イベントの運営に努めてまいります。
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