産総研 - ニュース お知らせ

お知らせ記事2017/11/06

産業技術総合研究所、九州工業大学、早稲田大学、北九州市立大学および北九州市が環境エレクトロニクス研究の連携協力に関する覚書を締結!
-大学・研究機関が有機的に連携する新しい仕組み(インターユニバーシティ)の実現-

ポイント

  • 産業競争力の強化、活力ある個性豊かな地域社会の形成・発展、地域産業の振興への寄与
  • インターユニバーシティの仕組みを展開し、低炭素社会の実現に貢献する世界トップクラスの研究開発や人材育成を推進

覚書の概要

  • 五者が連携・協力する具体的なテーマは、北九州市環境エレクトロニクス研究所が中心となり企画・推進する環境エレクトロニクス(注)に関する共同研究プロジェクトおよびその場を通じて行うプロジェクト・ベースド・ラーニングによる人材育成、教育支援とする。
  • 連携協力の推進にあたっては、北九州市環境未来都市の実現および北九州学術研究都市を核とした研究拠点化の推進に特に留意する。
インターユニバーシティ構想概念図
インターユニバーシティ構想の概念図

(注)用語解説:「環境エレクトロニクス」とは、省エネルギーの推進、自然エネルギーの活用などの観点から低炭素社会の実現に貢献するエレクトロニクスをいう。

締結までの経緯

  • 産業競争力の強化、活力ある個性豊かな地域社会の形成・発展、地域産業の振興への寄与および環境と経済が調和した低炭素社会の実現に向けた研究開発を推進するため、平成24年2月、産業技術総合研究所、九州工業大学、北九州市の三者による連携協定を締結した。
  • その後、平成27年10月、北九州市は環境未来都市の実現および北九州学術研究都市を核とした研究拠点化を推進するため、共同研究・人材育成面で相乗効果が発揮できる大学・研究機関の有機的研究連携体であるインターユニバーシティの軸として、市自ら研究人材を投入し北九州市環境エレクトロニクス研究所を開設した。
  • 当該研究所を軸としたインターユニバーシティを具体化するため、平成28年10月、北九州学術研究都市にある九州工業大学、北九州市立大学、早稲田大学および北九州市の四者による連携協定を締結するに至った。
  • この度の産業技術総合研究所の参画が実現したことにより、域外との連携が促進されることとなり、今後は国内外の企業・大学・研究機関とも連携を図りながら、オープンイノベーションを実現し北九州学術研究都市のさらなる発展をめざす。

今後の具体的な取り組み

 <五者連携幹事会の開催>
北九州市環境エレクトロニクス研究所が中心となり、環境エレクトロニクス分野の具体的研究テーマについて協議する五者連携幹事会を開催する。幹事会では、研究設備の相互利用などの連携を行いながら進める共同研究・人材育成について具体的な方策を議論するとともに、競争的資金の獲得に向けた協同分野の検討やネットワークの構築を開始したところである。

覚書締結日

 平成29年9月25日