産総研 - ニュース お知らせ

お知らせ記事2001/12/21

産総研と三菱化学、研究協力を実施へ
-新たな仕組みにより研究協力を促進-

  1. 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)と三菱化学株式会社 【代表取締役社長 正野 寛治】(以下「三菱化学」という) とは、「研究協力協定(期間5年)」を締結し、新たな研究協力を開始することに合意した。
  2. この研究協力は、産総研が有する世界トップレベルのシーズ指向の基礎及び応用研究開発力と、三菱化学が有するニーズ(市場)指向の技術経営力の強みとを相互に生かすことにより、将来の新産業創出に繋がる知的創造や、社会に対する新科学技術の先導・提言に貢献することを目標とする。これが日本における連携研究の新しいモデルとなることを目指す。
  3. 産総研の研究者、ポスドク及び場合により三菱化学の研究者が参画する連携融合研究体を、新たに産総研内に組織する。また、この連携融合研究体に産総研及び三菱化学の役職員で構成される研究戦略委員会及び研究推進委員会を設置し、研究の戦略的方向、研究のプロジェクトの選定、内容の強化及び研究費の配分を審議する。
  4. 研究対象分野は、「情報電子分野」及び「ライフサイエンス分野」のそれぞれにおいて、我が国として早急な確立が望まれる技術分野の、萌芽的・探索的研究(挑戦的な研究、独創的研究、アイデア検証的な研究)及び推進的研究(検証されたアイデアを元に出口を指向しつつ加速すべき研究)とする。
    具体的な研究対象分野としては、情報電子分野については、先端材料、デバイス・モジュール、加工・製作技術に関わる技術課題に関する研究テーマである。ライフサイエンス分野については、バイオインフォマティクス、再生医工学、分子細胞生物学、遺伝子資源、バイオマテリアルに関する研究テーマである。
  5. 研究予算は、産総研及び三菱化学からの研究資金、または公共の研究資金から充当し、総額4億円程度の規模とする。
  6. 12月25日から産総研内で公募し、その後プロジェクトの選定を行い、3月には研究が開始される予定である。
産総研と三菱化学との新しい研究協力の仕組みの図
新たな研究協力の図