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2016研究ハイライト 石炭を天然ガスに変えるメタン生成菌を発見

要点

深部地下環境に棲息するメタン生成菌が、これまでに全く知られていなかった代謝経路により、石炭から直接メタンを生成することを発見した。

受石炭層のコールベッドメタンと石炭をメタンに変えるメタン生成菌の図
石炭層のコールベッドメタンと石炭をメタンに変えるメタン生成菌

発見に至った要因

地質研究者は様々な石炭を保有し、その構成成分として高等植物(リグニン)由来のメトキシ化合物が含まれていることを知っていた。
微生物研究者はメタン菌の培養が可能であり、多種多様な分離菌を保有していた。
両者の連携により、様々な組み合わせの実験を行い、今回のメタン菌の発見や新たなメタン生成経路の発見が可能となった。

背景

開発が盛んなアメリカのコールベッドメタンでは、約40%は微生物起源と推定されており、石炭層の微生物は石炭をメタンに変換する能力があると考えられていた。この能力を発見・活用すれば、地下深部の回収困難な石炭を回収が容易な天然ガスに変換できる可能性がある。そのため、どんな地下微生物が石炭をどのように分解してメタンを生成するのか、そのメカニズムの解明が望まれていた。

今後の研究予定

今後は代謝経路の詳細を明らかにするとともに、メトキシ芳香族化合物を利用するメタン生成菌の地下圏における分布と、天然ガス資源の形成におけるポテンシャル評価を行う予定である。

関連リンク


本研究テーマに関するお問合せ先

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地圏資源環境研究部門 地圏微生物研究グループ

研究員 眞弓 大介(まゆみ だいすけ)(左)、主任研究員 持丸 華子(もちまる はなこ)(中央)、研究グループ長 坂田 将(さかた すすむ)(右)


〒305-8567 茨城県つくば市東1-1-1 中央第7
TEL:029-861-3633
E-mail:geore-web-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)
Web:https://unit.aist.go.jp/georesenv/
 

鎌形研究部門付の写真   玉木主任研究員の写真      
生物プロセス研究部門

部門付(兼 生命工学領域研究戦略部長) 鎌形 洋一(かまがた よういち)(左)、生物資源情報基盤研究グループ 主任研究員 玉木 秀幸(たまき ひでゆき)(右)


〒305-8566 茨城県つくば市東1-1-1 中央第6
TEL:029-861-6040(代)
E-mail:bpri-webmaster-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)
Web:https://unit.aist.go.jp/bpri/


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