11月2日(月)、第18回産総研サイエンスカフェ「プライバシ保護と利便性〜官民の取り組みを通して考える安心・安全な情報化社会〜」をつくばカピオ別棟 カフェベルガ(つくば市)にて開催しました。
話題提供者は、情報セキュリティ研究センターの山口利恵研究員です。
Suicaや図書館の本の検索システムなど具体例を交えて、電子情報って何なの?データベースって何?というお話から始まりました。データベース上のたくさんの項目を簡潔にするためには、IDが大事です。しかし、国で管理をしている住基ネットなどのデータベースには、現状では統一のIDはなく、非常に膨大なデータとなっているため様々な弊害が生じています。これを解決するために、国民総背番号制というものがあります。これは、政府が全国民に重複することのない番号を漏れなく付けることで、番号だけで個人を確実に特定できるようになります。しかし、なぜ国民総背番号制はいまだに導入されないのでしょうか?プライバシが侵害されるから?参加者の皆さんに考えてもらいました。
休憩をはさみ、後半です。一般的に、セキュリティと利便性は相反するもので、セキュリティが高くなればなるほど利便性は下がります。また、防犯カメラのようにセキュリティが高くなればなるほどプライバシに問題が生じることもあり、プライバシを保てば保つほど利便性が下がることもあります。このようにセキュリティとプライバシと利便性の3つは、それぞれのバランスを取るのが難しく、バランスのよいシステムを作ることが求められています。
電子情報化社会では、紙に比べて簡単に情報を扱えることもあり、無責任な情報の取り扱いやシステムの欠陥などによって情報漏洩の可能性が高まります。電子情報社会であろうとなかろうと情報そのものの大切さは変わらないので、必要な情報と不必要な情報の整理、そして、どのような技術を導入すればよいのか考えることが必要となってきます。
しかし、国のシステムに新しい技術を導入するというのは、実はとても難しいことです。応用や汎用性、安全性の高い実装が求められるからです。この問題に常に向き合いながら、新しい技術の導入に向けて日々研究がされています。
カフェ終了後は多くの方が残って、熱心に質問をしており、参加者の皆さんの関心の高さが伺えました。
次回は12月11日(金)に、第10回のサイエンスカフェのアンコール企画として、太陽光発電の話題をお送りする予定です。ご興味のある方はぜひお申し込み下さい。
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| 日時 | 2009年11月2日 月曜日 18時30分 〜 20時00分 (終了後、30分程度フリーで話題提供者とお話いただく時間をご用意しています。) |
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| 会場 | カフェ・ベルガ 〒305-0032 つくば市竹園1-10-1(つくばカピオ別棟) ※駐車場は、周辺の有料駐車場をご利用ください。 |
| 主催 | 産業技術総合研究所 |
| 定員 | 30名 ※要予約 |
| 参加費 | 無料(ドリンク・軽食付き) |
| 申込方法 | 参加申込につきましては、お申込フォーム、Eメール、FAX、電話でお願い致します。 [1]サイエンスカフェ専用お申し込みフォーム [2]Eメール:必要事項を記入の上、事務局宛に送信 [3]FAX:参加申込書に記入の上、事務局宛にFAX [4]電話:必要事項をお伝えください |
| 問い合わせ先 | 産業技術総合研究所 広報部 産総研サイエンスカフェ事務局 〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 つくば本部・情報技術共同研究棟8F 電話:029-862-6211 FAX:029-862-6212 Eメール: ※当日撮影した写真等を産総研の広報活動に使用させて頂く場合がございますのであらかじめご了承下さい。 ※ラヂオつくばの番組制作に協力するため、録音させて頂く場合がございます。 ※一般の方が対象ですが、お子様のご参加はご遠慮頂いておりますのでご了承下さい。 |
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