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6月19日(金)、第16回産総研サイエンスカフェ「手と目で感じる立体模型〜空間を味わい形を造る〜」を、つくばカピオ別棟 カフェ ベルガ(つくば市)にて開催しました。今回のサイエンスカフェは40名を越える方々にお申し込みを頂きました。定員を越えていたので抽選を行い、30名の方にご案内を差し上げました。
話題提供者は、デジタルものづくり研究センター システム技術研究チーム 手嶋 吉法 研究員です。
今回のテーマは立体模型です。話題提供者の話を「聞く」だけでなく、実際に「見て」そして「触れる」ことを重視した今回のサイエンスカフェは、「空間を味わう」と「形を造る」の大きく2部構成で話が進みました。
「空間を味わう」の部では、物を配置して空間の構造を調べる学問、充填問題について、クイズを出しながら進めました。3次元空間にはまだまだ分からない事が多いのと同時に、様々な可能性を秘めていると手嶋さんは話しました。
「形を造る」の部では、3次元の形状データから造られた、正確な実体モデル(立体模型)をもとに話を進めました。
立体模型は木製の他にもアクリル系素材や石膏粉末、ナイロン粉末で出来たもの等があります。ムービーで石膏粉末の模型の制作の様子(積層造形法)も紹介しました。3次元形状のデータを0.1mm間隔でスライスし、どんどん積み重ねていくことで正確な立体模型が完成します。この方法で惑星儀を制作するには半日以上かかります。出来上がった火星の模型には、太陽系の最高峰であるオリンポス山(標高27km)や3つの巨大火山、太陽系最大の峡谷のマリネリス峡谷(全長4000km)が1/33970000の縮小で正確に表されており、参加者の方からは驚きの声が上がっていました。
ところで、皆さんは「共用品」という言葉を知っていますか。
「共用品」とは身体的な特性や障害にかかわりなく、より多くの人々が共に利用しやすい製品のことを指します。例えば缶入りアルコール飲料には、ジュースと間違えて飲まないように点字で「おさけ」と書かれています。
これまでの模型の開発は「視覚障害者の触覚鑑賞の世界をより豊かにする」ために、日常生活では触ることが出来ない物の模型を提供してきました。例えば手のひらサイズと実物サイズが大きくかけ離れている物(惑星・微生物)、または数学曲面や多面体などの抽象物です。
しかし、手嶋さんは「立体模型は視覚障害者だけでなく、一般の私たちにとっても非常に重要な役割を果たす」と考えています。
例えば、研究者にとっても空間構造の把握は難しいのですが、正確な模型で考察することで研究における新たな発見が望めます。つまり、研究支援模型としての役割も期待されているのです。
今後は「視覚障害者のための模型」ではなく、視覚の障害の有無に関わらない「共用模型」へと展開していくかもしれません。
最後の休憩時間では、立体模型を実際に「見て」、「触れる」時間としました。惑星儀やプランクトンの骨格模型、多面体やクラインの壷、空間を充填する立体などたくさんの模型が会場に並べられました。この会場にしかない物も用意したので、参加者の皆さまの中には写真撮影をする方もいました。
次回は9月4日(金)、「虹色の炭 カーボンナノチューブ〜小さな小さな筒に詰められた大きな夢〜」をテーマに開催します。ご興味のある方は、ぜひお越し下さい!
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| 日時 | 2009年6月19日 金曜日 18時30分 〜 20時00分 (終了後、30分程度フリーで話題提供者とお話いただく時間をご用意しています。) |
|---|---|
| 会場 | カフェ・ベルガ 〒305-0032 つくば市竹園 1-10-1(つくばカピオ別棟) ※駐車場は、周辺の有料駐車場をご利用ください。 |
| 主催 | 産業技術総合研究所 |
| 定員 | 30名 ※要予約 |
| 参加費 | 無料(ドリンク・軽食付き) |
| 申込方法 |
参加申込につきましては、お申込フォーム、Eメール、FAX、電話でお願い致します。 [1]サイエンスカフェ専用お申し込みフォーム [2]Eメール:必要事項を記入の上、事務局宛に送信 [3]FAX:参加申込書に記入の上、事務局宛にFAX [4]電話:必要事項をお伝えください |
| 問い合わせ先 |
産業技術総合研究所 広報部 産総研サイエンスカフェ事務局 〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 つくば本部・情報技術共同研究棟8F 電話:029-862-6211 FAX:029-862-6212 Eメール: ※当日撮影した写真等を産総研の広報活動に使用させて頂く場合がございます。その他の目的に使用することはございません。あらかじめご了承ください。 |
| 産総研サイエンスカフェのページ(開催報告などを掲載) | |