10月30(木)、第12回産総研サイエンスカフェ「電子ペーパー −プリンターで作る未来のディスプレイ−」を、つくばカピオ別棟 カフェ ベルガ(つくば市)にて開催し、22名の方にご参加いただきました。
話題提供は、光技術研究部門 有機半導体デバイスグループの鎌田 俊英グループ長です。
また、有機半導体デバイスグループなどから研究者6名が参加し、各テーブルで参加者と一緒にお話をしました。
今回のサイエンスカフェは、ディスプレイの発展を紹介した上で「身近なディスプレイの将来像を考えてみませんか?」と言う鎌田さんの問いかけからスタートしました。
テレビなど薄型化がますます進む現在ですが、まるで1枚の紙のようなテレビの画像が会場正面の画面に映し出されると、「いつから一般消費者の手に入る価格になるのですか。」など参加者の方から様々な意見が出ました。
最新技術の紹介では、電子ペーパーの制作工程が紹介されました。「たった1枚の薄い紙に印刷しているようにしか見えないのに、それが印刷電子部品になるなんて信じられない。」と言った声があちらこちらから上がりました。当日は、実際にプリンターで作った電子回路に直接触れて頂ける機会もあり、皆さん熱心に見入ったり、鎌田さんに直接疑問や質問を投げかける姿も見られました。
また電子ペーパーの身近な利用例として農家で使用される印刷フィルムセンサーが紹介されました。これを果物に直接取り付けることで多点を同時にリアルタイムで計測できます。そのデータに基づき水を調整することで、実のみずみずしさや甘みをコントロールできるとのことです。著しく高価な機械が必要だった従来と比べ、一枚数十円で農家の人が直接ディスプレイを作成・使用できるようになるとの情報に、参加者の方は驚かれたようでした。
技術の発展にともない利便性は確実に向上しますが、社会環境という視点から考えるといいことばかりではないという現実があります。例えば家庭用プリンターが普及したことで私たちの利便性は確実に向上しましたが、それと比例するように紙の消費量が増加し続けているというデータがあります。
欲しいものを自ら作り、消費する。それを鎌田さんは「Prosumer-Electronics(誰でもデバイス)」と名づけました。利便性という飽くなき個人の満足と、新しい技術、そして豊かな将来は成り立つのかという問題提起。また電子ペーパーを今後どのように使ってみたいかを各テーブルで自由に意見を交換し、第12回産総研サイエンスカフェは終了しました。
鎌田さんの研究をもっと知りたいという方は、以下のURLをご覧下さい。
光技術研究部門 有機半導体デバイスグループ(http://unit.aist.go.jp/photonics/ci/group/6.htm)
次回は、12月26日(金)に「温泉と金鉱脈を結ぶ赤い糸」をテーマに開催いたします。ご興味のある方は、ぜひお越しください!
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| 日時 | 2008年10月30日 木曜日 18時30分 〜 20時00分 (終了後、30分程度フリーで話題提供者とお話いただく時間をご用意しています。) |
|---|---|
| 会場 |
カフェ・ベルガ 〒305-0032 つくば市竹園 1-10-1(つくばカピオ別棟) ※駐車場は、周辺の有料駐車場をご利用ください。 |
| 主催 | 産業技術総合研究所 |
| 定員 | 30名 ※要予約 |
| 参加費 | 無料(ドリンク・軽食付き) |
| 申込方法 |
参加申込につきましては、お申込フォーム、Eメール、FAX、電話でお願い致します。 [1]サイエンスカフェ専用お申し込みフォーム [2]Eメール:必要事項を記入の上、事務局宛に送信 [3]FAX:参加申込書に記入の上、事務局宛にFAX [4]電話:必要事項をお伝えください |
| 問い合わせ先 |
産業技術総合研究所 広報部 産総研サイエンスカフェ事務局 〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 つくば本部・情報技術共同研究棟8F 電話:029-862-6211 FAX:029-862-6212 Eメール: ※当日撮影した写真等を産総研の広報活動に使用させて頂く場合がございます。その他の目的に使用することはございません。あらかじめご了承ください。 |
| 産総研サイエンスカフェのページ(開催報告などを掲載) | |