独立行政法人産業技術総合研究所
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特別公開(無料 対象:一般/小学生/中学生/高校生)

 産業技術総合研究所は、「情報技術」や「バイオテクノロジー」などの先端技術はもちろんのこと、「環境・エネルギー」および「標準」など国内外の幅広い社会の問題に積極的に取り組んでいます。平成13年4月1日−更なる国民の生活の向上の寄与に応えられるよう旧通商産業省工業技術院傘下15研究所と計量教習所を一つに統合し、さまざまな課題等を瞬時に対応できる独立法人としては国内最大級の強力な組織に生まれ変わりました。

 今回、科学技術週間に研究活動の成果の一部と常設公開施設でもある地質標本館(特別展)の公開を実施いたします。多数のご来場お待ちいたしております。

ポスター図
開催概要
日時 常設公開(特別展)−地質標本館
2001.4.16(月)〜20(金)9:30〜16:30
会場 地質標本館 案内図
問い合わせ先 地質標本館 TEL 029-861-3750
「三宅島速報」
三宅島 雄山
 2000年6月以来活動し、今だに島民の帰島の計画すら立てられない三宅島において現在何が起きているのか? 地下水や、火山ガス(SO2)の観測結果や、火山灰や溶岩等の噴出物に関する研究を紹介するとともに、三宅島火山のマグマプロセスを明らかにします。あわせて2000年3月から4月に激しく噴火した有珠火山についても紹介します。

「緊急速報 鳥取西部地震」
 2000年10月6日鳥取県西部に発生した、鳥取西部地震について地震断層調査の結果を展示します。

「山陰の鉱物資源」
 島根県・鳥取県に分布する金属、非金属鉱物資源についてその分布と特徴を紹介します。16世紀にはヨーロッパでその存在がすでに知られていた、岩見(大森銀山)鉱山の大変珍しい銀鉱石や、都茂鉱山の銅、鉛、亜鉛、タングステン鉱石、広瀬鉱山のクローム鉱石、久鉱山のモリブデン鉱石等、かつて日本を代表する鉱山からの実物標本を展示します。

開催概要
日時 産業技術総合研究所の最新の研究
2001.4.19(木)9:30〜16:00(こちらは19日のみの公開ですのでご注意下さい)
会場 産業技術総合研究所 つくばセンター つくば中央第2
筑波北センター
案内図
問い合わせ先 成果普及部門広報出版部 TEL 029-861-9102
○3次元視覚システムVVV
○未来支える磁気の力 −超電導浮上−
○フルカラーリライタブル液晶材料
○ITSと自動運転
○燃える氷−メタンハイドレート
○生体材料(医療材料)の標準化
○「ドライバーは運転中にどこを見ているの?」
○人の心を豊かにするメンタルコミットロボット
○植物の光合成をヒントにした新しい色素太陽電池
○ポータブルマイクロファクトリ(持ち運びのできる工場)
○あなたの足にぴったり合った靴を作ります
○二酸化炭素排出量算出モデル
3次元視覚システムVVV
 コンピュータの眼として、立体を立体的に知覚する3次元視覚システムVVV(Versatile Volumetric Vision)を開発しています。VVVは,多様な状況で任意の形状の物体を対象として、距離計測,形状計測,物体認識,運動追跡の処理を一貫的に実時間で高精度に実行できます。その応用システムとして、ハンドアイロボットシステム,自律走行車,視覚障害者用視覚代行システム等を開発しています。VVVは人間の眼が必要とされる多くの作業や機械に共通的に利用でき、その自動化を促進することが期待されます。

(知能システム研究部門)

図と写真
未来を支える磁気の力 −超電導浮上−
 誰もが経験する永久磁石の吸引力や反発力の磁気の力、しかし、この力は空中に安定に磁石を保持できません。N,Sの吸引力は、磁石同士をくっつけてしまうし、N,NあるいはS,S同極では反発するが、手を離すと吸引力に負けてくっついてしまいます。簡単に空中に保持できたらなー…。超電導現象は、いとも簡単にこれをやってのけてしまいます。公開では、永久磁石の磁気の力と一風変わった超電導浮上の磁気の力を目で見て手で触れて味わうことが出来ます。

(電力エネルギー研究部門)

フルカラーリライタブル液晶材料
 21世紀の高度電子情報社会では、紙のように薄くて情報の保持にエネルギーを必要とせず何度でも書き換えられるフルカラー記録表示材料が必要とされています。当研究部門では、単一成分でありながら高温で分子配列を変えることで赤、緑、青などあらゆる色に変化し、室温では色が安定な液晶物質を見出しました。さらに、この物質を利用した単一層からなる書き換え可能なフルカラー記録表示材料の試作と熱刺激や光刺激による記録方法の開発に成功しました。

(物質プロセス研究部門)

ITSと自動運転
ITSとは、インテリジェント・トランスポーテーション・システムズの略語で、我が国では高度道路交通システムと訳されており、ハイテクを用いて事故と渋滞という自動車交通問題を解決するシステムのことです。産業技術総合研究所では、1960年代からITSの研究を行っており、最近では、自動運転自動車が群をなして走るための、センシング(検知)、制御、通信などの技術について研究を行っています。当日は、それらの技術の公開とデモ走行を予定しています。

(知能システム研究部門)

※デモ会場:筑波北センター
  デモ時間 12:00  15:00
   バスでデモ会場へ行かれる方は大型バス50名まで乗車できます。予約制
燃える氷−メタンハイドレート
 水とメタンでできた化合物をメタンハイドレートといいます。
この物質は一見すると氷のようですが、内部に大量のメタンガスを含みますので、火を近づけるとよく燃えます。最近になって、このメタンハイドレートが海底の地層中や永久凍土地帯にたくさん存在することがわかってきました。メタンハイドレートは天然ガスと同じ成分ですので、この物質を将来のエネルギー資源として開発・利用するための研究が開始されました。当日は、実験室で合成したメタンハイドレートの試料を観察し、実際に燃焼させるデモ実験を行います。

(地圏資源環境研究部門)

生体材料(医療材料)の標準化
 高齢化社会が進むにつれて、身体の悪くなった部分の代わりに、金属、セラミックス、高分子材料で作った人工の骨や関節を使う人が増えています。これらの材料が人体内で長期間安全に使用できるかどうか調べるためには、人体内での環境を反映させた耐久性や安全性に関する試験方法の確立が重要です。実際の人工骨、人工関節、人工歯根などを展示し、JIS規格の作成を目指した生体材料(医療材料)の試験方法に関する研究についてご紹介します。

(機械システム研究部門/製品評価技術基盤機構)

「ドライバーは運転中にどこを見ているの?」
 自動車の運転では、道路の様子やまわりの自動車や歩行者の様子を良く見ながら運転しなくてはいけません。でも、ドライバーが運転中にどのように眼を使うものなのかを調べるのは簡単ではありません。そこで、あたかも実際の道路を走るように運転できるドライビングシミュレータを開発し、その中に眼の動きと頭の動きをはかる装置を組込みました。この装置をつかうと、信号ある交差点と信号がない交差点ではどこを見ているのかの違いや、交差点での曲がり終わりには先の道路だけを見ていることなどが分かります。

(人間福祉医学工学研究部門・(社)人間生活工学研究センター)

人の心を豊かにするメンタルコミットロボット
 メンタルコミットロボットは、人とのふれ合いで 関わり合いを学習します。また、本物のペット動物のように人に楽しみや安らぎを与えます。そして、あたかも感情を持つかのような人工的な生物です。これまでに、猫型やアザラシ型ロボットを企業とともに研究開発しました。子供から高齢者まで様々な人々を対象として評価を行いました。特に、病院での入院患者の心を豊かにするロボットセラピーは好評を得ました。

(知能システム研究部門)

「植物の光合成をヒントにした新しい色素太陽電池」
 植物は、クロロフィルという色素を利用して、太陽光のエネルギーをデンプンなどの形で蓄えています。これは、光合成としてよく知られています。同じような原理を利用して、人工の葉っぱである「色素太陽電池」を作ることができます。この太陽電池は、光を吸収する色素、酸化チタン電極、ヨウ素電解液、炭素電極からできており、太陽光から電流を作りだします。身近な材料を用いて簡単に作ることができるのが特徴です。また、さまざまな色素を用いることにより、黄、赤、緑、青、紫などのカラフルな太陽電池を作ることもできます。

(光反応制御センター)

ポータブルマイクロファクトリ(持ち運びのできる工場)
 世界で初めて提唱した「マイクロファクトリ」をポータブルケースに入った状態で持ち運ぶことが可能になりました。このポータブルマイクロファクトリを使うと、ミリ、マイクロレベルの製品を必要な場所で加工したり、乗り物の中で加工したりということが、将来可能になります。「小さな製品は小さな工場で作る」こんな当たり前のことが、土地問題やエネルギー問題の解決に役に立つかもしれません。

(機械システム研究部門)

あなたの足にぴったり合った靴を作ります
  −低価格3次元足形状計測装置とFFD法による人体形状分析技術−
 靴が足に合わなくて痛い思いをしたことはありませんか?足にあった靴を探す、あるいは作るためには、まず、みなさんの足のかたちを知る必要があります。当研究ラボでは、企業と共同で、靴屋の店先に置ける足形計測装置を開発しました。これで測った個人の足のかたちと、靴屋さんが持っている平均的な足のかたちを比較して、その違いを空間の歪み(ジャングルジムのつぶれ具合)としてコンピュータ内にモデル化します。これを靴の元になる靴型に適用することで、個人にフィットする靴を安く、早く作ることができるようになるのです。

(デジタルヒューマン研究ラボ)

二酸化炭素排出量算出モデル
 近年、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料を使うことによって大気中に排出される二酸化炭素による地球温暖化の問題がクローズアップされています。この研究センターでは、新しい技術が開発・利用されることによって、西暦2050年までの間に化石燃料をはじめ、どのようなエネルギーが使われ、そのエネルギーによりどの程度の二酸化炭素ガスが排出されるかを予測する手法を開発しています。
 その予測を行なうソフトウェア「NICE」は、内部での計算方法が透明で、一般のパソコンから簡単な操作で実行できるようになっています。デモでは皆さんの描く将来の技術を入力して、将来のエネルギー・環境を予測してみて下さい。

(ライフサイクルアセスメント研究センター)