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2007年11月19日

広範な用途が期待できる有機ナノチューブの早急な普及を目指して

−共同研究を希望する企業を産業界から広く公募−

ポイント

概要

 独立行政法人産業技術総合研究所【理事長 吉川弘之】(以下「産総研」という)は、有機分子の自己集合化によって形成される有機ナノチューブの大量合成法を開発した(商標登録名は、オーガニックナノチューブAIST®)。この有機ナノチューブは環境、農業、食品、健康、医療分野などにおいて、吸着、包接、徐放、分離、中空形状、などの特異的な機能を利用することで広範な用途展開が期待できる新規な有機系ナノ素材である。

 今回、この有機ナノチューブの社会や産業界への普及を促進するために、公募型共同研究という新しい企業連携形式で、広く産業界から共同研究相手先を募集し、共同研究を行うことによって得られた成果の企業化促進や社会への普及を行う。

図2画像
両親媒性分子の自己集合により大量合成可能なオーガニックナノチューブAIST®

経緯

 産総研界面ナノアーキテクトニクス研究センターにおいては、有機ナノチューブに関して10年以上の研究を行ってきた。有機ナノチューブの大量合成法が確立された(量産型有機ナノチューブ : オーガニックナノチューブAIST®)ことから産総研の単独出願を行っている。2006年7月よりプレス発表、イベント出展などでプロモーションを開始した。

 その後、多数の企業から関心を寄せられたこともあり、2007年3月より試料提供も開始している。

公募型共同研究の採用

 今回のケースには以下のような特徴があるため、共同研究を公募する。

公募型共同研究の内容

 有機ナノチューブに関して公募する共同研究課題は、以下の5課題。

  1. 有機ナノチューブを利用した徐放関連応用技術
  2. 有機ナノチューブを利用した安定化、乳化、分散化応用技術
  3. 有機ナノチューブの製造応用技術
  4. 形態、次元、各種基本物性などの特性評価技術でA、B、Cに該当しない応用技術
  5. その他(具体的に)

 ※ C以外の研究課題については、応募前に有償の研究試料提供契約(MTA)を締結が原則

公募および選考審査スケジュール

 2007年11月26日(月)に産総研つくばセンターで共同研究公募説明会を開催し、本公募型共同研究の周知を図る。

 共同研究応募書類の受付開始は2008年3月1日で、締め切りは3月15日を予定している。書類審査、ヒアリング審査を経て、審査委員会により研究課題ごとの共同研究相手先企業を決定する。共同研究契約の締結を経て、2008年7月1日に共同研究をスタートする予定である。

産総研オーガニックナノチューブコラボレーション(AIST-ONC)公募型共同研究 詳細情報

用語の説明

◆オーガニックナノチューブAIST®
産総研で2006年に開発された量産型有機ナノチューブであり、実用化を目標に「オーガニックナノチューブAIST」の名称で商標登録している。ブドウ糖とオリーブオイルに豊富に含まれるオレイン酸を原料に合成された両親媒性分子が、水中で自発的に集合して、チューブ状構造体を形成している材料である。両親媒性分子はその親水部を外側に向けた円筒状の二分子膜構造を形成し、外壁・内壁ともに親水性であり、サイズは、平均内径が90 nm(ナノメートル: 十億分の1メートル)、平均外径300 nm、長さ10〜100 µm(マイクロメートル: 百万分の1メートル)である。[戻る]

参考

 本公募型共同研究に関するプレスリリースは以下の通りです。

 1)2006年7月20日発表 「白い有機ナノチューブの大量合成に成功

 2)2007年8月1日発表 「 有機ナノチューブで内径50nm のナノピペット作製に成功

 3)2007年9月18日発表 「 光る有機ナノチューブの作製に成功

問い合わせ

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