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シリーズ:進化し続ける産総研のコーディネーション活動(第16回) |
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研究課題設定と産学官連携モデルの進化 〜イノベーション創出を担う者としての使命〜 |
上席イノベーションコーディネータ 景山 晃(かげやま あきら) 上席イノベーションコーディネータとして 筆者は2007年の8月に民間企業から「産業技術アーキテクト」として産総研に加わりました。そのミッションはイノベーションによる産業構造改革であり、そのために、 イノベーション創出をさらに加速させるべく、産総研は2010年10月に「イノベーション推進本部」を発足させました。それに伴い、「上席イノベーションコーディネータ」という役職を新たに設置して組織全体として上述のミッションに取り組む体制を整えました。ミッション達成には、将来の「ありたい」・「あるべき」社会・産業界の状態を考え、そこから産総研の研究開発課題や研究の進め方を検討するプロセスが必要となりますので、社会から見て「いっそう大きな価値を生み出すには」という意思を込めたプロデューシングを行っています。 産業界からの期待産総研が第3期中期計画を開始する際に策定した研究戦略について、産業界や公設試験研究機関の皆さまから以下のようなご意見やご要望をいただきました。
これら貴重なご意見を踏まえた所内での検討を戦略に反映させ、日々の連携活動にも活かしていきます。また、比較的早い段階から産業界の皆さまと意見交換しながら、プロジェクト構想を骨太にしていきます。 イノベーションを起こす核となる産学官連携産業界からの期待に応えると同時に、国際レベルの課題や社会環境の変化への対応など、企業だけでは進めにくい大型課題に対し、「要素技術を融合した社会システム化」を意識した大型プロジェクトの立案・推進が重要です。この考え方を出発点とした構想の一つが、「活力ある高齢社会」の実現を目指した産業領域横断型のプロジェクト構想で、「産業競争力懇談会(COCN)」と共同で検討しています。このような取り組みをとおし、産総研がハブとなり、産総研の強みである広範な研究分野と先端インフラを活かして異分野連携や産業界連携を推進していきます。 今後のコーディネーション活動が目指す姿研究成果を社会で活かしてもらうために、産業界の皆さまと構想立案から実施まで「協創」したいと考えています。「協創」の論議においては、企業の研究部門の方々だけでなく、企画部門やマーケティング部門の方々との討論などを踏まえた、いわゆる「企業連携の深化モデル」を実践していくことが重要です。このような活動を展開することで、得られた研究成果の価値や国際競争力が向上し、産業界も含めた研究開発の投資効率も向上するものと思います。すなわち、オールジャパンで世界に存在感を示す戦略の実践を目指していきたいと思います。
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