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シリーズ:進化し続ける産総研のコーディネーション活動(第11回) |
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地域センターにおける産学官連携 |
関西センター所長代理、イノベーションコーディネータ
イノベーションコーディネータへの道2002年10月、文部科学省のスーパーCOEプロジェクトの資金を得て、産総研にベンチャー開発研究センターが設立されました。この時、ベンチャー開発研究室長として参加したことが、連携コーディネーションに関わるきっかけとなりました。そこでは、どうすれば産総研の研究を基に起業して社会に技術を送り出せるかを、工学的なセンスで体系化することを目指しました。ハイテク・スタートアップス支援はどうあるべきかも、調査・研究する課題の一つでした。同時に、自身の研究から興した会社の役員を兼業していましたので、その実践からも学びました。そして、2004年4月に関西センターの産学官連携コーディネータに就任しました。 コーディネーション活動のパッション産業界への技術移転は、水素エネルギー分野での駆け出しの研究者であったころから、研究の出口として思い描いていました。コーディネータとしては、研究者としての自分自身のオリジナリティーにはこだわらず、他人の研究アイデアやオリジナリティーを別の人に結びつけ、発展させることが使命です。そして、技術シーズを応用展開してもらうパートナーを発掘し、交渉の末に新たな連携を作り出すことがパッションの源泉となります。 地域でのコーディネーション活動の実践地域センターでのコーディネータは、外部資金への提案支援や共同研究契約の締結交渉といった通常の産学官連携活動に加え、地域拠点のプレゼンスを高めることも重要な任務です。例えば、外部研究機関からの施設・設備の受入れや地域拠点の公式説明、VIP対応など、各地域に根ざした活動です。 2007年4月から2009年3月の間は産学官連携コーディネータの職を一時離れ、ユビキタスエネルギー研究部門長として連携創出に寄与しました。具体的には、蓄電池のナショナル・プロジェクトを計画し立ち上げるために、電池メーカーや自動車メーカーを回り、大学も含めたそれぞれの意見を調整しました。次いで、関西センターでの「技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC)」発足に向け、施設整備の要求にも研究部門長として交渉に当たりました。 産総研は2010年10月に組織と業務形態のあり方を変更し、それに伴い「産学官連携コーディネータ」という名称は「イノベーションコーディネータ」に変更されました。イノベーション創出という出口戦略に基づき、これまでより更に研究ユニットに密着してコーディネーション活動を行うことを目指しています。関西地域の企業、大学、自治体、公設研などとの緊密なネットワークを築き、産総研の信用を基に輝ける関西を作り出すべく、今後とも尽力し続けます。
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このページの記事に関する問い合わせ:産学官連携推進部 http://unit.aist.go.jp/collab-pro/ci/coordinator/contact/tsukuba.html
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