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シリーズ:進化し続ける産総研のコーディネーション活動(第6回)
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中部地域への想い 〜中部センターの産学官連携活動を担う者として〜


産学官連携コーディネータ 渡村 信治(とむら しんじ)

渡村 信治の写真
「産業技術連携推進会議 東海・北陸地域部会」で司会をする筆者(2009.6.30)

産学官連携コーディネータへの道

 産総研がかつて工業技術院であった時代に「ニューセラミックス用人工粘土の合成技術(重要地域技術)」や「インテリジェント型調湿材料(官民連帯共同研究)」を通じて企業・大学・公設試験研究機関(公設研)との共同研究に携わってきました。その後、企画本部や評価部で産総研の活動を総括し、2005年4月から2年間研究部門に戻った後、2007年3月より産学官連携コーディネータに就任し、中部地域を中心とした連携活動に携わっています。

産学官連携コーディネータとしてのパッション

 企業・大学・公設研・産総研の研究者などと交流して、プロジェクトの共同提案や課題解決、研修の合同開催など、多角的な活動を通して多くの方々から感謝していただくことがやりがいの源泉となります。また、以前研究を通じてお付き合いのあった方が今では管理職や連携を司る職に就いていて、思わぬところで旧交を温めることも、楽しみです。

地域との連携の構築

 つくばセンターと比較した地域センターの特徴は、経済産業局・公設研・財団・中小企業などとの連携が大きな比重を占めることです。また、各種委員会への出席や評価書などの作成、地域のイベントへの出展や講演会もかなりの比重を占めます。さらに、産業技術連携推進会議の地域部会や分科会の運営が必要となってきます。

 中部センター独自の取り組みとして、2008年7月に中部センターが中心となり中部の大学や公的機関の7機関が連携して「名古屋駅前イノベーションハブ」を開設しました。技術相談の共同解決、会議室の共同利用、ホームページや広報誌を通じた公的資金の公募情報の周知などを進め、好評を得ています。さらに、地域センターで初めてオープンラボと研究発表会を同時開催しました。2009年6月に名古屋市栄で開催(研究発表会に283名、オープンラボに67名参加)し、産総研の強みを示し企業ニーズに対応できることをアピールすることで、認知度の向上を図ることができました。

 また、「中部公設研テクノフェア」を3年連続で主催し、中部地域の公設研(15機関)がシーズ・連携成果などを合同で紹介する機会を設けて、各公設研の存在感と認知度を高めるとともに一体感を醸成し、多方面からの課題や要望の解決ができるよう貢献しました。

 2010年3月に「ハブ」が名古屋駅や科学技術交流財団など、ほかの支援機関に近接したビルに移転したことをきっかけに、地域の連携と課題解決に向けいっそうの努力を注ぎたいと思います。

今後のドリーム

 工業技術院時代の名古屋工業技術研究所(名工研)はご存知の方が多く、これは先人達の努力の賜物であると思います。これに対して、産業技術総合研究所(産総研)の知名度はまだまだであり、産総研になってからの広報や連携が十分ではないためだと反省しています。オープンラボや研究発表会などの活動を通じて、産総研をますます身近に感じて積極的に活用していただけるよう尽力したいと思っています。

 また、中小企業などからの技術相談、公設研との若手研究者合同研修、各種データベースの構築などを通じて、優れたポテンシャルをもつ地域の中小企業や公設研と産総研研究者との架け橋となり、産総研中部センターが中部地域の産学官連携の拠点として一層頼りにされることを目指します。

図
産総研中部センターと外部との連携のイメージ図

このページの記事に関する問い合わせ:産学官連携推進部門 http://unit.aist.go.jp/collab-pro/ci/coordinator/contact/tsukuba.html


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